私たちにとって「歯の健康」に関する問題は切っても切り離せないもの。そこで今回は、相模原市歯科医師会相澤恒会長(相澤歯科医院)の協力のもと、歯に関する身近な疑問や俗説について話を聞いた。
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質問1:歯ブラシ選びのポイントは何ですか?
「まず、持ち手や柄の部分が真っ直ぐなものが良いでしょう。曲がっていると磨きづらい箇所が出てくるためです。毛先の幅は自分の人差し指の横幅くらいのものにすれば、下の歯の前歯の部分にちょうど収まる形となります。若い人は毛先が硬いものに、ご高齢の方は毛先が細くて柔らかいものが良いでしょう。歯磨き粉は虫歯や歯そう膿漏の予防につながる薬が入っているものも多いので、できれば使うことをお勧めします」
質問2:歯磨きは、どのタイミングですれば良いですか?
「毎食後、なるべく早く行ってください。汚れが残るのは歯間と、歯と歯ぐきの境目です。そこを重点的に、きちんと順番を付けて磨くことが大切です。時間の目安はよく3分と言われますが、丁寧に磨くと5分ほどはかかるでしょう。また、歯ブラシでは磨けない部分を、夜寝る前に歯間ブラシや糸ようじで掃除することも大切です」
質問3:なぜ、痛みや病気が無くても定期的に歯医者へ行くことが重要なのですか?
「歯磨きを毎日きちんとしていてもどうしても限界があり、磨き残しが出てしまいます。歯間や歯の裏側の部分が主で、こうした箇所に汚れが溜まると歯石に変わり、自分たちでは取れなくなってしまうため、専門医に診てもらう必要が出てくるのです。個人差もありますが3〜6カ月に一度、年2〜4回くらいは通院し、歯のクリーニングや虫歯のチェックをしてもらうと良いでしょう」
質問4:キスで虫歯や歯周病が移ると聞いたのですが、本当ですか?
「本当です。虫歯や歯周病は感染症なので、ばい菌で移ります。最近では自分が食べたものを子どもにあげない親の方が多いのですが、こうした感染症を防ぐ理由です。対策としては、きちんと歯を磨くことですね」
質問5:歯の健康を保つために優れた食材はありますか?また「歯は噛むほど丈夫になる」ということはありますか?
「最近の食材や料理は柔らかいものが多く、歯にくっつきやすいです。例えば、リンゴを丸ごとかじると歯に残りにくいですが、すりおろすとたくさん残りますよね。歯に優れた食材というよりも歯に残りやすい食べ方に変化しているので、これもきちんと歯磨きをして対策する必要があります。また、噛むことであごは丈夫になります。人間は昔に比べあごが小さくなっており、自然と歯並びが悪くなっています。歯並びが悪いと歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病につながりやすい。普段から良く噛んで食事をし、あごを丈夫にすることも大切ですね」
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