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やまゆり園 忘れない、19人の命 県・市合同の追悼式

社会

公開:2017年7月27日

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哀悼の辞を述べるやまゆり園家族会「みどり会」の大月会長
哀悼の辞を述べるやまゆり園家族会「みどり会」の大月会長

 県立津久井やまゆり園(千木良)で昨年7月26日に起きた元職員による入居者殺傷事件から1年が経った。24日には神奈川県と相模原市の共催で相模女子大学グリーンホール(南区)を会場に追悼式が行われ、約600人が参列。犠牲になった19人の冥福を祈るとともに障害者への差別・偏見を排し、障害の有無にかかわらず誰もがその人らしい暮らしを送ることができる「共生社会」の実現に向け、誓いを新たにした。

 追悼式には施設関係者や遺族、行政関係者ら671人が参加。式は全員で黙とう後、追悼の辞へ。登壇したのは塩崎恭久厚生労働大臣、佐藤光県議会議長、沼倉孝太市議会議長、津久井やまゆり園を運営する(社福)かながわ共同会の草光純二理事長、同園家族会「みどり会」の大月和真会長、同園の入倉かおる園長の6人。安倍晋三内閣総理大臣の追悼の辞は塩崎厚労大臣が代読し、被害にあった人々への哀悼の意を表すとともに、「誰もが自分の夢を持ち、自分の能力を発揮できる日本を皆様とめざし、政府を挙げて取組んでいく」と政府の姿勢を表明した。

 黒岩祐治知事は事前に自ら遺族などから聞き取った故人19人の生前のエピソードを読み上げ、事件後に県が策定した「ともに生きる社会かながわ憲章」を朗読。「誰一人として排除されない社会」の実現を、参列者全員で誓った。

 追悼式後、記者会見に出席した黒岩知事は「本来なら被害者の名前を申し上げ、遺影が飾られても不思議ではなかったが、今の社会はそれを許してくれない。本当の共生社会が実現すれば、こうした壁もなくなる。それを目指していく」と述べた。同席した加山俊夫市長は地域と施設の在り方を問われ、「市内施設やその利用者が地域の一員として連携を図れる社会を作りあげていきたい」と答えた。

 2016年7月26日未明に起きたやまゆり園での事件では、元職員による犯行で19人の入居者が死亡、27人が負傷した。

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