さがみはら緑区版 掲載号:2017年9月7日号
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牧野を拠点とするTeam UKYOに所属し、2017年全日本自転車競技選手権大会ロード・レースで優勝した 畑中 勇介さん 八王子市在住 32歳

今度は感動を与える番

 ○…210Kmの長いステージ。「一人では絶対に走り切れない」。自転車を漕ぐのは個々の力。だが、レースの行方を左右するのは、並走しながらエースの快走をアシストするチームの力。自身10回目の挑戦にして、仲間のサポートに見事応えてもぎ取った全日本優勝は、ジュニア世代の頃からトップクラスで活躍しながらも手にすることができなかった悲願のタイトルだった。

 ○…生まれ育ちは八王子。サイクリング好きな14歳の軟式テニス少年が、ある日「自転車屋のおっちゃん」に連れて行かれたのは、世界のトップチームが一堂に集うジャパンカップ。色とりどりのウェア、オイルの匂い、熱狂的な歓声…。「自分もプロになりたい」。以来、衝動に駆られるままに、自転車にのめりこんだ。「あの光景を観て何かを感じない人はいないですよ」

 ○…高校3年時にジュニア全日本選手権で優勝。卒業後、若手育成に注力していたチームブリヂストン・アンカーのジュニアチームに加入し、海外遠征で力を付けた。順調な道のりと思いきや、移籍したスキル・シマノで世界プロレベルの壁にぶつかる。進退を模索する中、帰国し競技を継続。国内ではトップクラスを保持したが、全日本選手権だけはなかなか勝てない。そんな時、片山右京氏に出会い、発足まもなく勢いのある「Team UKYO」に加わった。

 ○…牧野の旧菅井小学校を利用したチーム拠点から津久井の山々を抜け、奥多摩や山梨方面へ疾走する。藤野やまなみ温泉で汗を流すこともしばしば。「最近、地元の人が声をかけてくれる。あれはうれしい」。風呂上りの生姜焼き定食は定番だ。本場欧州での戦いを春先に見据えながら、秋は国内やアジアで国際大会に臨む。3年後の東京五輪、相模原はロード・レース競技のコースとして検討されている。「僕がかつて受けた感動を、地元の人に味わって欲しい」。その舞台に自分が立つことは、「狙わない理由はないですよ」

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