神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
さがみはら緑区版 公開:2017年11月16日 エリアトップへ

青根小・中 青野原小・中に統合検討 市教委が提案 地元は賛否

教育

公開:2017年11月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
現在、児童生徒12人が学ぶ青根中学校の校舎
現在、児童生徒12人が学ぶ青根中学校の校舎

 青根にある市立青根小学校(須藤ゆかり校長/児童数7人)と青根中学校(杉本祐一校長/生徒数5人)について、それぞれ近隣の青野原にある市立青野原小学校(岡崎広志校長/児童数55人)と青野原中学校(萩原弘則校長/生徒数37人)へ、2019年4月に統合する案を市教育委員会が地元に示している。地元では学校の存続を求める声も多く、意見がまとまっていない状況だ。

 青根小は、昨年4月に県内最古にして唯一の木造校舎が全焼。現在、児童は青根中の教室を使って授業を受けている。

 現在、青根小には7人、青根中には5人が在籍。これは、ともに市内で最少の児童・生徒数だ。近年、青根地区では子どもの減少傾向が避けられない状況となっている。市教委によれば19年4月には、青根中の生徒数は2人になり、その後も数年はその状態が続くと見込まれているという。

 そうした状況がある中で、今後の学校のあり方について1年間ほどの協議を重ねてきた同地区の自治会や保護者、教員らは昨年11月に、市教委に対して「市も交えた協議の場の設置」「市の考えの提示」という内容の要望書を提出した。

 この要望を受け市教委は、今年3月に策定した「相模原市立小中学校の望ましい学校規模のあり方に関する基本方針」も踏まえて検討し今年8月、市教委を事務局として、青根地区の各自治会長、校長ら学校関係者、保護者、公民館長、学校評議員ら17人が参加した「青根小中学校の学習環境のあり方検討協議会」(関戸正文会長)を開催。その中で、青根地域の課題や現況とともに、両校を青野原小・中学校に統合する考えを示した。

 その後、保護者との意見交換会を経て、11月1日に再び同検討協議会が開催され、市からは統合後の構想などが示された。参加者からは、団体生活や部活動といった方面で十分とはいえない教育環境を懸念する意見があがる中、人数が少ないながらも地域と一体となった教育を進めてきた両校だけに、「学校を存続させてほしい」といった声も相当数あり、まとまらない状況だという。

 関戸会長は統合について「現状では統一の見解は出せない。最終的には保護者の意見を尊重したうえで、地元の意見を取りまとめたい」と話している。

 市は「学年に一人しかいないというような教育環境は子どもにとってよいものではなく、なんとかしたいという思いがある。地元が納得できる方向でまとまれば」とし、次回の同検討協議会の開催については、「未定だが、年明けになると思う」と話した。

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

地域住民の憩いの場に

若葉台団地YYわかば

地域住民の憩いの場に

開設1年半 「盛り上げたい」 

4月18日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月18日

開業延期 地元の声は

リニア中央新幹線

開業延期 地元の声は

市内の工事日程は変更なし

4月11日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

政令市で「標準化」遅れ

自治体基幹業務システム

政令市で「標準化」遅れ

相模原市「間に合わずか」

4月4日

イノベ創出、連携に期待

JR東海

イノベ創出、連携に期待

橋本駅南口に拠点開所

4月4日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook