児童の登下校の安全を見守る「桂北小安心・安全みまもりたい」(代表は河津暁(さとる)桂北小PTA会長)が11月16日、2017年度文部科学大臣表彰「学校安全ボランティア活動奨励賞」を受賞した。12月4日には、同校PTA役員ら6人が野村謙一教育長を訪問。地域一体となって子どもの安全を見守り、教育活動を行っていることを報告した。
この表彰は、子どもの安心・安全な学校教育に貢献する優れた活動を行っている団体を文部科学省が表彰するもので、今年度は全国で32校が選ばれ、県内では、同校が唯一の受賞となっている。
桂北小安心・安全みまもりたいは、2008年度に桂北小学区で学校安全パトロールを実施するために、与瀬・小原両地区のPTA、子ども会育成会が協力して設立。年間を通して登下校時の見守り活動を行ってきた。横断歩道や狭い道では、児童の先頭に立って安全を確認し、必要に応じて児童に注意を促すなど、安全確保に大きな役割を果たしている。現在は地域の高齢者を中心に、14人が常時活動を行っている。
12月4日は、河津代表の他、PTA役員のチャドリー綾子氏、石川奈緒美氏、横谷貴己氏、松永玲子氏、そして同校の高橋洋一校長が野村教育長を訪問した。報告の中で河津代表は、地域の地図や活動している写真を通し、通学路にクマが出没したり、国道20号など交通量の多い通りに危険な場所があったりといった事情を紹介。「高齢者を中心に、地域の方々に率先し活動していただき感謝しています。会員の中には2Km以上も付き添ったり、ゴミ拾いをしながら活動する人もいて、地域づくりにも役立っています」と報告した。同席した高橋校長からは、「学校の授業や行事にも地域住民の方々に参加・協力していただいており、地域全体で子どもたちの教育を行っています」との感謝の言葉があった。
報告を受け、野村教育長は「桂北小のある相模湖は、東京オリンピックではボート競技の事前キャンプ地として候補にあがっています。このような地域一体となる取組みは素晴らしいものがあり、今後も地域が活性化するのでは」と話した。
なお、同校のPTAは、今年度の優良PTA文部科学大臣表彰も受け、ダブル受賞をしている。
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