相原高校環境緑地科の3年生が、今年度の造園技能検定2級で、受験生徒6人全員が合格する快挙を達成した。同校では「今回の合格を糧に神奈川の造園業界を引っ張っていく存在になって欲しい」と期待する。
造園技能士は、厚生労働省が認定する国家資格。住宅庭園の造園や庭木の手入れから、公園、街路樹、公共施設、オフィスや工場緑化まで、造園関連業務のありとあらゆる条件において必要となってくる。中でも2級検定は一般合格率約40%と、ベテランの職人でもなかなかクリア出来ない難関試験の一つだ。
相原高校環境緑地科は、造園、土木、園芸の3つの分野を主に勉強しており、造園を専門的に学習する県内唯一の学科がある高校としても知られる。そうした中、同科では将来造園業に就くための有効な資格として、2007年度から造園技能検定の受験を開始。これまで3級は190人、2級は52人と多くの合格者を輩出している。
今回、2級検定に合格したのは、同科3年の阿部史佳さん、大町清士郎さん、木村崇人さん、田所千奈さん、新倉悠さん、藤白泰企さんの6人。昨年、4月から約5カ月間、毎日の放課後や土曜日に試験に備えた練習や学習をこなし、7月の実技試験、8月の学科、葉っぱを見分ける要素試験などを突破して、見事6人全員が合格した。
合格者の1人である田所千奈さんは、「夏の炎天下の中で、汗と泥まみれになりながら、仲間と一緒に頑張り、6人全員で合格することができたことは、人生経験の中の大きな壁であり、糧になる5カ月でした」と喜びを話す。指導にあたった早見佳明教諭は「今回、造園技能検定2級を全員で合格することができたのはとても嬉しいことです。造園に魅力を感じる生徒が、この資格を通してより造園に興味を持ち、将来職人の卵として県内の造園業界を盛り上げていって欲しい」と話した。
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