津久井商工会・次世代まちづくり構想委員会の委員長として地域貢献に取り組む 梅澤 勉さん 青山在住 68歳
「里山」と共生する地域に
○…「津久井の宝である里山を50年、100年後に良い形で残していきたい」。津久井商工会の中に、昨春に設立された「次世代まちづくり構想委員会」の初代委員長を務める。会では中野・根小屋・青山・三ヶ木という津久井の主要地区に取り囲まれ、圏央道相模原ICからもアクセスの良い場所に、広大な里山があることに注目。里山の中心である堂所山付近が、リニア中央新幹線の本線と鳥屋車両基地への回送線の分岐点であることから、「鳥屋車両基地への回送線の旅客線化を求める動きがありますが、鳥屋駅に加えて、堂所山付近に新駅が出来れば」と地図を見せながら構想を説明する。
○…30年以上前に入会した商工会では各委員長、副会長など要職を歴任してきた。特に地域に光ファイバーを誘致した際は、1800人余りの署名を集めるなど、中心的な役割を果たした。「近年、取り巻く環境は目まぐるしく変わりましたが、津久井は里山など地域資源が豊富な様々な可能性に溢れる地域です」と紹介する。
○…13年の修業を経て1985年に、生まれ育った青山にイタリアンレストラン『童人夢農場』をオープンした。4〜5年前からは咀嚼の重要性、塩分を減少した商品の開発など、健康を意識した取組を推進する。「体と心の双方が健康な状態で、人間は幸せになれます。そのお手伝いが出来れば良いですね」
○…「津久井では少子高齢化が急速に進んでいます。こうした状況に対応出来る地域社会の構築も検討していきたい」と、15人の委員会の仲間たちと、毎月数回の調査や協議を重ねてきた。2月には一つの方向性を示すため、相模原協同病院の高野靖悟病院長を招き、健康寿命と里山をテーマにしたシンポジウムを開催した。「待っているのではなく、我々住民が主導してこれからのまちづくりを、行政などに働きかけていきたい」と話した。
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