中米・ホンジュラス共和国のエル・パライソ県で、妊婦と乳幼児・新生児の死亡率を改善させるため、安全な出産を支援する事業に取組んでいる奉仕団体「相模原橋本ロータリークラブ」(橋本RC/原正弘会長)の会員が3月中旬、現地を訪れ、現況を確認した。
同クラブは、国際人道支援を行うNGO「AMDA-MINDS」の申し出を受け、2015年12月から事業を開始。昨年3月に、同県内3都市にあるそれぞれの母子保健センターに1台ずつ超音波診断装置を寄贈した。その後も現地視察を重ね、受診率や従事者の技術向上などに努めてきた。
今回は、このプロジェクトの委員長を務める原幹朗さんと副委員長の萩原久昌さん、井上毅さんの3人が渡米。エル・パライソ、サンタマリア両都市の山間保健所に母子保健センターから装置を運んで実施された超音波検診のプロモーション活動を視察した。
エル・パライソ山間部では14人の受診者のうち2人に子宮外妊娠の可能性や双子が判明し、近隣のダンリ市の病院に搬送された。またサンタマリア山間部では9人中1人に子宮外妊娠が疑われた。原委員長は「事前にリスクが見つかり、事業の一定の効果が確認できた。また保健ボランティアの方の意識や技術も向上していると感じた」と話した。一方で、山間保健所には装置が常にあるわけではなく受信可能日が少ないことや、機器を扱える従事者が常時いないこと、また装置が常設されている各母子保健センターでは医師数や検診日数などにバラつきがあることなどを課題とした。
今回の訪問では電力供給が不安定なエル・パライソの保健センターに、発電機の寄贈も行った。次回の渡米は6月を予定している。
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