青根地域の緑区役所青根出張所・津久井消防署青根分署・青根公民館が一体化した複合施設が完成し、4月1日に供用が開始された。市民の暮らしに密接に関わる行政機能が一つに集約され、生活利便性の向上やまちづくり、防災活動など新たな地域拠点として期待がかかる。
複合施設は、青根出張所・青根公民館・津久井消防署青根出張所の旧3施設の機能を移転・集約して整備された。
もともとこの3施設は離れた場所にあり、利便性向上が求められていた。加えて、それぞれ築約40〜60年と老朽化も目立っていた。そんな中、地域の高齢化が進んでいること、豊富な自然を求め訪れる観光客の事故が多いことなどから2011年度に「消防出張所に救急車の配備を」という要望が住民からあがり、市が防災機能強化と併せて複合施設整備を検討。14年度の基本設計から用地取得、旧公民館の解体などを経て17年度から建設を進めてきた。
施設は国道413号沿いの、以前青根公民館があった場所に整備された。敷地面積は約1420平方メートル、延床面積は約766平方メートル。鉄筋コンクリート造2階建てで、施設中央部で消防分署と出張所・公民館に分かれている。
消防分署には高規格救急車が配備された。市消防局によると、今までこの地域に救急車出場を要請した場合、最も近い津久井消防署からでも30〜40分を要していたが、今回の配備で到着時間の大幅な短縮が期待できるという。また大地震や風水害などの災害対応として、非常用発電機や、生活用水を確保できる緊急遮断弁式受水槽も設置された。
施設完成を受け3月29日、公民館会議室で落成式が行われ、加山俊夫市長をはじめ、市議会議員や消防・警察・自治会関係者ら約80人が出席。加山市長は「地域の新たな拠点としてまちの活性化に寄与することを期待している」とあいさつした。
青根地域振興協議会の関戸正文会長は、地域を代表して「いろいろな要望をご理解いただいて施設ができ、大変うれしい。地域にとっても今後の安心を確保できるものと思っている」と話した。
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