水泳・飛込み競技の世界大会「FINAダイビングワールドシリーズ」が来年3月、さがみはらグリーンプール(中央区横山)で開催される。国内2例目。世界レベルの大会が市内で行われる例は珍しく、世界基準の演技を肌で感じられる貴重な機会となりそうだ。
一定の高さの飛込み台からジャンプし、着水までの一連の動作や技術、美しさを競う競技「飛込み」。国際水泳連盟が主催するこの大会は、世界基準の選手が参加する大会で、2007年から毎年開催されている。
同大会は、昨年まで全て国外開催だったが、今年3月に静岡県富士市で国内初開催。そしてこのほど、日本水泳連盟が定める国際基準を満たす飛込み台を持ち、代表選手らも練習拠点としているグリーンプールを有する相模原市に白羽の矢が立った。市によると、1964年東京五輪の際に旧相模湖町でカヌー競技が行われた例があるが、こうした大規模なスポーツの世界大会が市内で開催されるのは珍しいという。
相模原での世界大会を前に、地元出身の五輪代表選手も意気込みを見せる。相模大野生まれで、リオ五輪・男子板飛込みに日本代表として出場した坂井丞さん(25/ミキハウス所属)は本紙の取材に対し、「日本で世界大会をやること自体が少ない。地元で演技できるのは貴重な時間」と語る。
坂井選手は今も大会会場のグリーンプールを練習拠点としており、大会に向けては「地元開催で多くの声援を頂くと思う。重圧がある中でどういった演技ができるか。東京五輪へ向けても良い経験になる」と話し、「この前のワールドシリーズはシンクロで3位だった。今回はそれ以上の成績を収めたい。ぜひ応援をお願いします」と市民へ呼びかけた。
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