二本松在住の野口英次さん(83)がこのほど、城山出身の作家・加藤武雄が書いた短編を研究用としてまとめた『加藤武雄短篇選集』を発行した。
野口さんは市内の高校で英語教諭として教鞭を執り、定年後に地域の文化活動に勤しむ中で加藤武雄に着目。8年前から親族を訪ねるなど取材を重ね、これまでに2冊の著作を発表している。
「加藤武雄は明治末期から昭和初期にかけて多くの作品を執筆した。特に大正・昭和期に近代女性像を巧みに描いた大衆文学は人気を得た」と野口さん。しかし、「相模原市民にはあまり知られていない」と指摘する。今年、加藤が生誕130年を迎えることをきっかけに、「市民にもっと知ってほしい」と今回の発行を思い立ったという。
短篇集はB6判200頁。明治末期から大正初期に書かれた純文学を中心に野口さんが12作品を選んだ。「人間の生き方を加藤武雄の視点で書いた作品に主眼を置いた。若い人に読んでもらいたい」と野口さん。先日、市内の図書館にこれを寄贈。今後、近隣の学校にも贈る予定。非売品だが希望者には頒価1千円(郵送料込)で提供。問合せは野口さん【電話】042・773・1653へ。
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