甲州街道小原本陣祭実行委員長に就任した 小俣 哲夫さん 千木良在住 59歳
「地域の財産を後世に」
○…甲州街道に江戸の大名行列が蘇る。県内に存在した26本陣の中で現在、宿場町の面影を唯一残す「甲州街道小原宿本陣」。この地域財産を後世に伝えるイベントの実行委員長に就任した。今回で25回を数え、毎年11月3日に開催されることにより、今では秋の地域の代表する祭りに成長してきた。メインとなる大名行列には供侍、奉行、近習、殿、姫など約80人が参加。約1時間半、小原宿を中心に甲州街道を練り歩く。「当日は約30店の出店、鉄砲や太鼓、殺陣演武など楽しめるステージも数多くあるので、多くの方に来場して頂ければ」と呼び掛ける。
○…祭りには初回から参加。「当時は予算もなく、挟み箱や毛槍など手作りでした。諸先輩方のパワーに圧倒されたのを覚えている」と懐かしむ。祭りも四半世紀の歴史を刻み、20人余りの実行委員会のメンバーもすっかり代変わりした。「後進の育成が大切。祭りの準備期間以外にも、大名行列の花形である”奴の舞”を地域の子どもたちに指導に赴く機会を作りたい」と抱負を語る。
○…相模湖生まれの相模湖育ち。県職員として奉職し、地元の消防団、小学校PTA会長など地域活動に積極的に関わってきた。PTAでは県の副会長の要職も務めた。「相模湖は都会から近く、程よい田舎の風景が残る素晴らしい地域。地域のために出来ることがあれば今後も続けていきたい」
○…祭りまで約1カ月。「この辺りは昔、みな屋号で呼び合い、今でもその名残があり、当日は街道沿いに屋号のぼり旗が掲げられます」。現在は行列の練習や、街並みを江戸時代の風景に彩るための飾りつけの準備に追われる日々だ。「この祭りを箱根の大名行列に負けず劣らずのイベントになるように成長させていければ」と話した。
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