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さがみはら緑区版 公開:2018年11月22日 エリアトップへ

中央区在住石井重次さん グランドシニアで日本一 70歳超のゴルファー大会

スポーツ

公開:2018年11月22日

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優勝カップを手に微笑む石井さん=12日、中央区で
優勝カップを手に微笑む石井さん=12日、中央区で

 11月8日・9日に熊本県の玉名カントリークラブで行われた「第25回日本グランドシニアゴルフ選手権競技」(日本ゴルフ協会主催)で、中央区上溝在住の石井重次(じゅうじ)さん(73)=人物風土記で紹介=が優勝した。この大会の優勝は市内在住者で初めて。3度目の挑戦で、出場110人の頂点に立った石井さんは「人生初の日本タイトルを取れて良かった」と喜んだ。

 この大会は、70歳以上の男子アマチュアゴルファー日本一を決めるもので、各地区のゴルフ連盟が主催する地方のグランドシニア選手権で勝ち抜いた選手が出場できる。石井さんは昨年の日本選手権で9位タイとなったため、10位以内に与えられるシード権を有していたが、6月に行われた関東地区の大会にも出場し、そこでも136人中6位タイと結果を残していた。今回で日本選手権の出場は3回目。初出場の一昨年は途中で腰を痛めて棄権。昨年はシード圏内を確保したものの1位の選手には5打及ばなかった。

 3度目の正直とばかりに、優勝を目指して今大会への準備を進めていた石井さん。ところが、選手権の2週間ほど前、台風の影響で倒れた木を起こそうと作業している際に、右足ふくらはぎに全治3週間の肉離れを負ってしまう。練習もできず、「無理だと思って飛行機もホテルもすべてキャンセルした」と、石井さんは出場を諦めかけていた。

 しかし、出発日直前にクラブを握ってみるとなんとかプレーができそうな感触。競技は移動用のゴルフカートを使わずに歩いてコースを巡るため、「無事に全ホールを回れればいいや」と気楽な気持ちで出場に踏み切った。

怪我の功名か

 いざコースに立てば、やはり狙いたくなるのは日本タイトル。「2週間ゆっくり休めたのが逆に良かったのかも」と、石井さんは初日を72打のイーブンパーで回り、2位タイグループに1打差をつけて単独首位に立った。

 迎えた2日目は、前半に崩れたままスコアを戻せず、4オーバーの76で終了。しかし、2位の選手もスコアを伸ばせなかったため、1打差で石井さんの優勝が決まった。

 これまで、所属するメイプルポイントゴルフクラブ(山梨県上野原市)などの大会で幾多の優勝経験があった石井さんだが、全国規模の大会は55歳以上の人が出場する「日本シニアゴルフ選手権競技」での2位が最高で、日本一は今回が初めて。また、市内在住者としては過去に65歳以上が出場する「日本ミッドシニアゴルフ選手権競技」で優勝者はいたものの、このグランドシニアでは初。

 石井さんは、「実感が湧かなかった。ゴルフ終わったな、勝ったなあと」と淡々と優勝を振り返るも、「日本タイトルを取れて良かった。連覇を目指して来年も挑戦したい」と笑顔で話した。

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