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地元カメラマン天野さん 青根小写真 カレンダーに 閉校目前に「忘れないで」

文化

公開:2019年1月24日

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カレンダーを手に青根小への思いを話す天野さん
カレンダーを手に青根小への思いを話す天野さん

 県内で唯一現存していた木造校舎が2016年4月3日に焼失した青根小学校(青根)。青根在住のカメラマン・天野暁子さん(75)がこの程、同校の写真を掲載したカレンダー『我がふるさと津久井の旅〜なつかしき青根小学校〜』を制作した。地域住民からは「懐かしい」「地域の良き思いでが蘇る」との声があがり、好評を博している。

 児童数の減少などにより、約150年の歴史を終え、来年4月に青野原小学校と統合して「義務教育学校」へ移行することが決まっている青根小学校。中でも焼失前、1943年に建てられた旧木造校舎は、市の登録有形文化財にも指定を受け、県内唯一の木造校舎として親しまれるほか、地域コミュニティーの場として貴重な役割を果たしてきた。

 天野さんは1960年、結婚を機に青根に移住。以来、2人の息子や6人の孫も青根小学校で学び、PTAをはじめとして同校に60年もの長きにわたり、深く関わってきた。そうした中、10年以上前から、青根の「猿岩」など地域の風景写真を掲載したカレンダーを作成してきたが、「青根小は地域の人にとって特別な学校。今年は同校にとって最後の年。旧木造校舎を中心としたカレンダーを作りたい」と今回の制作に至った。

 カレンダーには、雪に覆われた木造校舎、丁寧に磨かれた廊下、児童に親しまれた手すり付き階段、100周年を記念して作られた校歌が記された石碑のほか、餅つきや田植えの様子など写真計10点が掲載されている。天野さんは、「青根小を写した写真は数え切れなくあり、どれも思い出が詰まったものなので選ぶのに苦労した」と振り返る。

 相模原市から委嘱された市民カメラマンを歴任するなど、アマチュアとして30年以上カメラを手に地域を歩きまわってきた天野さん。これまで、「我がふるさと津久井」「相模原市緑区の歩歩路」「我がふる里津久井せせらぎの詩」と3冊の写真集を発行するなど幅広い活動を行っている。天野さんは「関係者の了解が得られれば、来年4月に青根・青野原の両児童が一緒に集う記念すべき一瞬をカメラに残したい」と話した。

 カレンダーはA3判で1部300円。市内書店などで販売されている。販売に関する詳細は、天野暁子さん【携帯電話】090・5428・5637へ。

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