素人田舎芝居「笑吾座」の座長を務める 高橋 正夫さん 二本松在住 66歳
「芝居が生きがいの一つに」
○…相原地区を拠点にする地域劇団「笑吾座(わらわれざ)」。66歳から86歳の13人の芝居好きが集まった座をまとめる。活動は市内の老人ホームや障害者施設の慰問公演を中心に、地域のイベントなど年に3回程度の公演を行う。披露するのは、地元を舞台にしたオリジナル劇や人情芝居のほか、三味線や民謡など。「観客は高齢者の方が多いが、地元にまつわるものや定番の劇をするので、非常に喜んで頂いている」と紹介する。現在は月に2回は相原公民館で稽古を重ね、メンバー間の交流も深める。「メンバーには高齢者が多く、台詞の暗記や人前での公演は脳の活性化にも繋がり、生きがいの一つになっている」と話す。
○…劇団の旗揚げは2014年春。相原公民館の成人学級の有志が中心となり、「地域の人たちと一緒に楽しめる何かをしたい」と立ち上げた。以来約5年座長を務め、各々の地域に代々受け継がれる伝統芸能を伝える他団体とも積極的に交流を深める。「緑区内には古い歴史を持つ村芝居などが数多くある。そうした方たちとも交流することで、勉強にもなっている」
○…定年まで勤め上げた食肉会社に現在も嘱託社員として勤務。座長に、仕事に忙しい時間の合間を見つけ、地域の仲間と共同で借りた青山の畑で週3回は趣味の野菜作りに勤しむ。「実家が米農家を営んでいたので、小さいころから土に触れていました。畑に入る時が一番落ち着く」と笑う。
○…2月16日にもみじホール城山で行われる「緑区郷土フェスタ」に出演する。予定する演目は村芝居の定番「勧進帳」。安宅の席でのやりとりを中心に、通常1時間を超える劇を約30分に凝縮した自信作を上演する方針。「フェスタに向けて熱のこもった稽古をしていますので、是非ご来場を」と話した。
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