JAXA(宇宙航空研究開発機構)は4月5日、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウ上での爆薬を用いた衝突実験に成功したことを発表した。小惑星上での爆薬を用いた衝突実験成功は世界初。
今回の実験はリュウグウに人工クレーターを作り、小惑星内部の調査を行うために実施。同日午前11時13分、はやぶさ2は搭載した銅製の衝突装置(SCI)を分離し、衝突によって生じる破片などが機体に当たることを避けるためリュウグウの反対側へ退避。約40分後、爆薬を使い衝突装置をリュウグウの地表へ衝突させた。
衝突装置と同じく、はやぶさ2から分離されたカメラ(DCAM3)が収めた写真では、衝突によるリュウグウの表面からの噴出物が確認され衝突実験は成功したとしている。実験後、はやぶさ2は正常に作動しており、JAXAでは今後人工クレーターの状況を確認する予定だ。