創業・ベンチャー企業の支援に取り組む「(株)さがみはら産業創造センター(SIC)」(西橋本/橋元雅敏代表取締役)は9月5日、創立20周年の記念式典と、新築棟の竣工式を行った。
同社は地域産業振興のため、新規事業創出や新分野進出を目指す企業などを支援する施設として、市と相模原商工会議所などの出資により1999年4月に設立された第三セクターの株式会社。西橋本(SIC─1、SIC─2)と中央区上溝(SIC─3)に保有する3施設126室で、創業初期から上場手前までの新規事業創出などを目指す事業者の入居を受け入れ、常駐する専門スタッフによる各企業への経営支援や研究開発、投資事業などのサポートを行っている。現在はこの3施設に約100社が入居する。
より多くの事業者のニーズに対応するため同社では、2017年頃から新棟の計画に着手。西橋本のSIC─2に隣接して増築する形で、敷地内に建設を進めてきた。このほど新棟が竣工し、9月1日にオープンした。
新棟の名称は「SIC─2 R&D Lab.」。鉄骨造6階建で延床2735・46平方メートル。ロボット・バイオをはじめとする成長産業分野で研究開発の事業化を目指す企業を対象に入居を受け付ける。市が運営委託する「さがみはらロボット導入支援センター」も入り、飲食店創業支援のための貸室も整備した。9月9日時点では全29室のうち22室が埋まっているという。
記念式典はサン・エールさがみはらで行われ、市内外の企業関係者、来賓含め約220人が出席。橋元代表取締役は壇上で関係者への謝辞を述べ、「これからの20年に向け、諸先輩方の功績を胸に刻みつつ環境の変化と多様化する支援ニーズにお応えできるよう、さらなる支援力の向上に努めてまいりたい」とあいさつ。また、新棟については「特に若手スタッフと実際の入居企業様からいろいろな意見をいただき立ち上げた、まさにSICの象徴的な建物。ここ相模原から新産業の実現に向けてチャレンジしていきたい」と述べた。
その後、新棟に移り関係者によるテープカットと内覧会が行われた。