中央区の淵野辺で健脚を鍛えた青山学院大学・陸上競技部(長距離ブロック)の卒業生たちが実業団の世界に舞台を移し、年末年始、活躍を見せた。
中でも目立ったのが、青学の原晋・長距離監督がチームのアドバイザーを務める、実業団チーム「GMOインターネットグループ」に所属するOB選手たち。
13人のメンバーのうち、7人が青学卒の選手で構成され、昨年12月には、昨春、淵野辺から巣立ったばかりの吉田祐也選手が、強豪が揃った福岡国際マラソンで日本歴代9位の記録となる2時間7分5秒の好タイムで優勝。2024年パリ五輪マラソンの有力候補として存在感を示す活躍を見せた。
駅伝でも
一方で、元旦に行われたニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競走大会)で同チームは7区間中4区間に青学OBが出走し、昨年からニューイヤーに参戦した新興チームであるGMOを一桁順位(9位)に押し上げる原動力となった。
中でもファンを喜ばせたのが、各チームの主力が集まる3区に出走した渡邉利典選手の走り。
タイムは区間5位にとどまったものの、攻めの走りでタスキをトップで次選手へつなぐなど、ファンに来年への期待を持たせた。
「うれしい限り」
青学に近く、駅伝チームを応援しているという淵野辺駅前で不動産業を営む千成土地住宅社の岡田清隆代表は「淵野辺で育った選手たちが活躍するニュースを聞くことはうれしい限り。今後もがんばってもらいたい」と声援を送っている。