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コロナワクチン 市、集団接種へ運営訓練 副反応対応など手順検証

社会

公開:2021年4月1日

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ワクチンの擬似接種を受ける市職員
ワクチンの擬似接種を受ける市職員

 新型コロナウイルスワクチンの集団接種を想定し、相模原市は3月20日、実際の会場となる国民生活センター(中央区)で運営訓練と接種後に副反応が生じた場合の対応訓練を行った。接種をめぐる流れや手順など一部で上がった課題は本番に備え市職員、医療従事者らで共有し、対策を徹底していく方針だ。

 訓練は市医師会、病院協会、薬剤師会と市職員ら合わせて133人が参加して行われた。初めの約1時間は集団接種会場の運営訓練を実施。受付から医師による予診、接種、接種の完了を記した証書の交付、状態観察までの一連の流れやその所要時間などが確認された。外国人や聴覚障害者へは、タブレット端末を使い通訳士とテレビ電話をつないで対応。車いす利用者への案内方法なども示された。

 接種後の状態観察では予診票に基づき、過去に予防接種を受けた後、重いアレルギー反応が生じたり、採血で失神した経験があるなどの副反応を引き起こす恐れがある人は30分間、それ以外の人は15分間の様子を見る時間が設けられた。

 運営訓練後は約20分間の副反応対応訓練を実施。じんま疹やおう吐などが突発的に起こるアナフィラキシーを被接種者が起こした状況を想定し、初期対応として、看護師が車椅子で搬送して医師に取り次ぐ流れが確認された。緊急搬送のための動線も救急隊員によって検証された。

 訓練終了後には参加者による意見交換会が実施され、課題を洗い出した。特に予診と接種を担当した医師、看護師らからは想定していた以上の時間を要したという声が上がり、より多くの市民に対応するため接種までの流れの効率化などによる時間の短縮が課題となった。一方で会場内でワクチンの希釈や接種用針の補充に当たった薬剤師からは、慎重な作業のため十分な準備時間が必要という意見も聞かれた。他にも入場から退出までの会場内の動線のわかりづらさや、救護スペースを拡張する必要性などが指摘された。

 併せて行われたアンケートの意見は市が集約し、今後作成される集団接種のためのマニュアルに反映させるほか、市内の他会場を含めた被接種者の動線を見直した上で配置の変更に役立てられる。訓練を終えて市疾病対策課新型コロナウイルスワクチン接種班の新井宣章担当課長は「共催した関係団体とさらに話し合いを進め、集団接種の当日に向けて準備していきたい」と今後の方針を示した。

 現在発表されている国からのワクチンの供給量が少ないことから市は、4月以降まずは高齢者施設に入所・入居している65歳以上の高齢者に限定して接種を開始する。集団接種会場の運営開始は3月29日時点で5月以降を予定しており、今後の供給状況に応じて変更される可能性もある。

 接種に関する問合せは市のコールセンター【電話】042・767・2101へ。受付は土・日・祝日を含む午前8時30分から午後7時まで。

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