新学期が始まり約1カ月。大島小(大木真理校長/児童数500人)では、上履きへの記名を徹底することで児童の名前確認ができるため、今年度から名札の着用を全校的に取りやめた。
緑区内の多くの小学校では、通学中は防犯上の観点から名札を着けず、学校に置いて登下校している。校内でのみ名札を着けるため、児童は1日に2回の着脱が必要となっていた。
こうした中、大島小では衣類に穴が開きやすい点や低学年では着脱の煩雑さが懸念されており、数年前から名札着用の必要性について職員会議で検討してきた。大木校長は「ルールを見直し、他の方法で名前が確認できるなら既存の方法にこだわらなくてもいいのでは、という結論に至った」と説明する。現在は名札の代わりに上履きへの記名を徹底しており、今のところ保護者からの問合わせはないという。
区内の小学校・義務教育学校に電話取材したところ、全26校中全校的に名札を着用していない学校は大島小を加えて計12校(4月23日現在)。理由はさまざまで、「児童数が少なく名札がなくても名前がわかる」「登下校時に外し忘れなどがあるため」など。他に「小1だけは名前を覚える意味で着用させている」という学校もあった。