今年4月から市立博物館の館長を務めている 佐々木 春美さん 中央区在住 57歳
快適な学びの場を市民に
○…「こんな社会情勢だからこそ、人の学びを止めない、盛り立てていきたい」。今年4月から館長に就任。コロナ禍で、外出もままならない日々が続く中、「すべては考え方次第」と前を向く。前館長時から行われている動画を利用した博物館紹介なども積極的に続けていく考えだ。「来ていただいた方がクエスチョンマークをビックリマークに変えられるような場所にしていきたい」
○…幼少の頃からの本好き。「小学生の時は外国の児童文学や百科事典、中学からは近くの公民館で星新一や田辺聖子の本を読んでいた」と当時を懐かしむ。大学時代は図書館でアルバイトをし、司書の資格も取得。大学卒業後、一度は外資系企業に勤めたものの、図書館で働く夢と、「地元で直接人の役に立てるような仕事をしたい」という思いが捨てきれず、一念発起。市役所職員への転身を決めた。最初の配属先はオープン前の図書館。自らの夢を一つ叶えた瞬間だった。
○…夫と子ども3人、そしてペットのカメの「6人」暮らし。休日は芝居を観に行くことが多かったが、最近は中止になることも多く、鑑賞の機会も限られてくるようになった。「お芝居を自由に観ることができる世の中に早くなってほしい」と寂しさを募らせる。代わりに最近利用することが増えたのが動画配信サービスだ。「ドラマや映画を見るのが好きなの」と笑顔が戻った。
○…前任は青少年学習センターの所長。公共建築や福祉関連などさまざまな部署にも従事してきた。博物館の勤務はこれで2度目。それらの経験を生かし「安心・安全・快適さ・魅力の創造。これらの発信を大切にしていきたい」。来館者の学びの場をより良いものにしていくために、これからも奮闘していく。
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