神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

熱中症7月救急搬送者数 昨年同月比でほぼ5倍 「水分の中身」が大事

文化

公開:2021年8月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
強い日差しの中行き交う通行人=7月30日JR橋本駅
強い日差しの中行き交う通行人=7月30日JR橋本駅

 7月16日の梅雨明け以降、本格的な暑さが続いており、市内で熱中症による救急搬送者数が増加している。市消防局救急課によると、7月中中に熱中症で搬送された件数は102件(速報値)。これは、昨年の同月1カ月間の搬送人数(21人)と比べほぼ5倍。北消防署警備課本署の担当者は「まん延防止等重点措置(まん防)などにより外出控えがある一方、屋外での仕事や中高生の部活などの場面で運ばれるケースが見受けられる」と注意を呼び掛ける。

 北消防署警備課本署によると、救急搬送例として「自動車整備工場での仕事中」「屋外での部活動中」「屋内の調理場での作業中」という事例があったという。

 昨年7月の平均最高気温(横浜市)は27・6℃に比べ、今年は30・1℃。同署で救急隊員を努める本間雄大さんは、「まん防などの影響で外出控えがある一方で、コロナ下に限ったことではないが、屋外や屋内での仕事や部活で脱水症状になるケースが見受けられる」と話す。

 また、いずれのケースも水分はこまめに取っていたようだが、本間さんによると「水分の中身が大事」という。お茶やコーヒーの中には、含まれているカフェインにより利尿作用が起こり脱水症状を引き起こしやすいものがある。従って、カフェインを含まない麦茶や、適切な量のスポーツドリンクなどをこまめに摂るよう呼び掛けている。

マスク熱中症も

 また、昨年に続き、今夏も新型コロナウイルス予防と熱中症対策の両立が求められるが、マスクを着けることで起こる「マスク熱中症」も懸念される。厚生労働省の調べでは、マスク着用時は非着用時と比べて、呼吸数や心拍数、体感温度の上昇など、体に負担がかかることがあるという。

 そこで市は対策として、「屋外にいる時、人と十分な距離(2メートル以上)が確保できている場合はマスクを外す」「マスクを着用したまま激しい運動などは避ける」の2つのポイントを示す。

 さらに同署によると、「コロナ対策として人との接触を避けるため、長袖の衣類を身に着ける」例もあり、マスクと同様熱が体内にこもることが心配される。暑さによる事故のニュースは毎年あるが、7月29日には福岡県の保育園で送迎バス内で5歳の園児が熱中症で死亡した事故もあり、市消防局は、広報誌やホームページなどで啓発に力をいれていく考えだ。
 

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

村芝居 5年ぶり上演へ

三ケ木青年会

村芝居 5年ぶり上演へ

大正時代からの伝統行事

4月25日

今年も群泳200匹

佐野川こいのぼり

今年も群泳200匹

4月28日から8日間

4月25日

地域住民の憩いの場に

若葉台団地YYわかば

地域住民の憩いの場に

開設1年半 「盛り上げたい」 

4月18日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月18日

開業延期 地元の声は

リニア中央新幹線

開業延期 地元の声は

市内の工事日程は変更なし

4月11日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook