緑区在住で、ボクシングWBO世界フライ級王者の中谷潤人選手(23)=M.Tジム=は10日(日本時間11日)、米国アリゾナ州ツーソンで行われた同級1位のアンヘル・アコスタ選手(30)=プエルトリコ=とのタイトルマッチに臨み、4ラウンドTKO勝ちで初防衛を成功させた。
相手は1階級下のライトフライ級元世界王者。この強敵に対し、中谷選手は序盤から距離をとり機会をうかがう。1ラウンド後半に左ストレートが挑戦者の顔面を捉えると相手は鼻から出血。2ラウンド以降、距離を詰めてくるアコスタ選手に対し中谷選手はパンチを上下に散らして対応する。その後、相手の鼻血が止まらず4ラウンド前半、レフェリーが試合続行不能を判断した。
試合後、リング上で行われたインタビューで中谷選手は、「ボクシングを見て湧いてくれていたので、いい勝ち方ができたと思う」と米国のファンへのアピールに手応えを得た様子を見せ、「統一戦をやりたいという気持ちは強い」と希望を述べた。
中谷選手が所属するM.Tジムの村野健オーナーは「序盤からチャンスがあれば決めるという強い気持ちで相手に圧力をかける様子が見て取れた。皆さんに喜んでもらえ米国にもアピールできてよかった」と話した。
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