県内3回目の新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言が9月30日に解除された。市は同29日、国県のコロナ対策を踏まえた対応を発表。「厳重な警戒が必要な状況であることに変わりはない」との認識を示し対策を続ける。一方、感染拡大が懸念される状況にはあっても宣言解除を受け市民には安堵の表情も。市の主な対応と市民の声をまとめた。(10月4日起稿)
市は新規感染者数が減少傾向にあるという認識を示しつつも、宣言解除後の制限緩和による再度の感染拡大を懸念する。
生活分野の対応として市は、感染防止対策を引き続き徹底する。「身体的距離の確保」「マスクの着用」「手洗い」などの新しい生活様式の定着、コロナに関する人権への配慮について、継続して市民へ啓発する。
市施設などの状況
市設置施設は順次再開しているが、10月24日(日)までは利用時間が午後9時までとなっている。すでにチケット販売が開始されているイベントなどは個々の実情に応じて対応。市が実施するイベントは市政運営上、真に必要なものに限定される。
感染防止策を徹底した上で、市立小・中学校などは教育活動を継続し、保育所や児童クラブ、こどもセンター、児童館などは引き続き開所する。
各分野の対応は市ホームページで確認できる。
なお、飲食店は県の要請に伴い、10月24日(日)までマスク飲食実施店認証店は営業時間が午前5時から午後9時(酒類提供は午前11時から午後8時)、認証申請中の店舗は同午前5時から午後8時(同午前11時から午後7時30分まで)、それ以外は同午前5時から午後8時(同提供禁止)となる。いずれも一組4人以内、または同居家族での利用に限られる。
市内の反応は
市商店連合会(市商連)の江成二郎会長は「市商連は飲食店もあれば販売店もありさまざまな業種が集まっている。ここ1年半、皆本当に辛かった。解除を機に人が商店にも戻ってくると思うので活気づけたい。年末に向け催しもいろいろ企画している」と話す。
相模原ふれあい科学館アクアリウムさがみはらの坂野浩一館長は約2カ月の休館を経て、「お客さんの楽しそうな声が久々に聞けて私たちは皆さんに喜んでもらえる施設と実感した」と述べた。「さあやるぞ、というよりはさあ変えるぞ、という気持ち」と語るのは市自治会連合会の竹田幹夫会長。「各単位自治会の取り組みや意向などを共有し、運営方法を考えていきたい」と今後の活動に意欲を見せた。
中央区の旅行会社従事者は「コロナの影響は厳しく当面は回復が難しいと感じるが、人が動くことが観光の原点なので我々の期待は大きい。ただ人流と感染拡大は表裏一体。いかに感染を拡大させずに商機を広げるか模索していきたい」と複雑な心境をのぞかせた。
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