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津久井商工会青年部 豆乳で大豆をブランド化 開発の目標は再来年6月

経済

公開:2021年12月9日

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津久井湖観光センター前で試飲アンケートを実施
津久井湖観光センター前で試飲アンケートを実施

 津久井商工会青年部(高橋宏彰部長)は、津久井在来大豆を使用した豆乳のブランド化、さらには豆乳加工品開発にも着手するなど、同大豆の販売拡大のため様々な試みを行っている。11月20日には、地元イベントで豆乳の試飲会を実施。試飲結果は非常に好評で、再来年の6月を目途に商品化していきたい意向だ。

 幻の大豆として人気の高い津久井在来大豆。この大豆を津久井を代表する特産品にするべく、津久井商工会は女性部のメンバーが中心となり一昨年前に津久井在来大豆地域活性化委員会を設立。味噌のほか、ジェラートなどの加工品を試作するなど商品化に向けた試みを行っている。そうした中、同青年部では、近年の健康志向で市場が拡大している豆乳に注目。今年6月に「豆乳委員会」(網野通委員長)を立ち上げ、津久井在来大豆を使用した豆乳と豆乳を加工した新商品開発に向け会議を重ねてきた。

 11月20日には、津久井湖観光センターで行われた「津久井湖城山イルミネーションの点灯式」と、あぐりんずつくいで行われた「感謝祭」で試飲会を実施。計約300人から試飲アンケートを得て豆乳の味の調査を行った。結果は「コクがあり美味しい」「豆腐を飲んでいるよう」「いつ製品化するのか、どこで買えるか」など、回答者の99パーセント以上が肯定する意見となった。網野委員長は「箱根の旅館や地元飲食店などでもサンプル調査を行っており、津久井在来大豆が豆乳に適しているとの手ごたえを得ている。今後は豆乳を使用した加工品の開発にも取り組みたい」と話す。

ブランド豆乳で生産者・販路拡大

 津久井在来大豆は、千木良地区を中心に、古くから津久井地域で栽培されてきた大豆。戦前には県内でも多くの農家が栽培していたが、その後、輸入大豆に押され、栽培面積が減り、「幻の大豆」と呼ばれるまでに生産量が落ち込んでいた。現在でも、津久井地域で生産している人は10数人とわずか。しかし、市内はもとより県内各地で「津久井在来大豆」を守ろうという取り組みが行われており、2008年に「かながわブランド」に認定された。糖分が多いと言われ、大粒で見栄えのするのが特長だ。甘味が強いので、煮豆や炒り豆にすると甘さが一層引き立ち、甘さを活かした味噌やきな粉が人気となっている。網野委員長は「生産量を増やすためには、津久井在来大豆をブランド化して、生産農家にとり、商売として成り立つことが大切。その一つとして豆乳は有効な製品となる。将来的には津久井を代表する特産品になれば」と話した。

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