新型コロナウイルスワクチンの３回目接種について国が２回目の接種から８カ月以上空けずに早期に実施することを認めたのに伴い、相模原市は65歳以上の高齢者を対象とした集団接種の時期を前倒しする方針を発表した。これを受けて、集団接種の会場と日時を市が指定する「指定方式」の希望調査の受付期限を当初の12月27日から１月11日（火）までに延長。早めの接種を望む高齢者の受け入れを強化する考えだ。
65歳以上の集団接種の予約については、現在、混乱を避ける目的で集団接種の日時と場所を市があらかじめ決定する「指定方式」を導入しており、11月中旬から３回目接種の希望調査を行っていた。12月25日時点での希望者は対象となる約16万人のうち、およそ半数に及んだ。この結果に加え、新たな変異株・オミクロン株の発生で希望者がさらに増えることが予想されることから、調査の受付期限を１月11日（火）必着まで延長することになった。
前倒し接種の対象は昨年７月までに２回目を終えた65歳以上の人。希望する際は郵送で届けられている「日時・会場指定方式 希望調査票」に電話番号を記入し、期限までに返信を。２月上旬から順次、日時と会場を指定した「決定通知」と接種券（クーポン券）がそれぞれ、接種日のおよそ３週間前を目安に郵送で届く。これにより医療機関での個別接種を検討していた人も集団接種に変更することで、より早く３回目接種が受けられる。
時期を早めた今回の接種では主に武田／モデルナ社製のワクチンを使用する予定。新型コロナウイルスワクチン接種推進課の有本秀美課長は「オミクロン株の感染拡大へ懸念が広がる中、前倒し接種への取り組みを進めている。交互接種になるが、安心して受けてもらいたい」と市民に呼びかけている。
｢個別｣予約は22日から
市内の医療機関で実施される個別接種について、予約の開始は１月22日（土）の午前８時30分からで、２月６日（日）から12日（土）までの１週間分を受け付ける。個別接種は２回目接種から８か月以上が経過した日でのみ予約可能。その後、毎週土曜日に予約日が設けられる。
個別接種を希望する場合はコールセンターか予約システム（ｗｅｂ、ＬＩＮＥ）を使い、自身での予約が必要。
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