市民サークル「工作・折り紙おりひめ」の代表として伝統文化の普及に努める 亦部(またべ) 隆子さん 林間在住 70歳
笑顔の日本文化継承人
○…ひな祭りや端午の節句をはじめ、四季折々の風物詩や花々など日本の伝統文化を折り紙で表現する。現在会員は23人。新型コロナ感染拡大の影響でここ2年はあまり活動できていないが「自宅で少しの時間で一人でもできるのが折り紙。作品を見て一人でも多くの人が喜んでくれたら」と、やまとボランティアセンターや地域の高齢者施設などを中心に、季節ごとの作品を飾る展示は欠かさない。
○…折り紙を本格的に始めたのは25年ほど前。勉強を教えていた友人の子どもを励ましたいと一輪のチューリップを本を見ながら折り、プレゼントしたのがきっかけだ。その楽しさに魅了され、同年すぐに会を設立した。「平面の紙を何回か折っていくことで、命が吹き込まれ一つの作品となるのが折り紙の魅力」と紹介する。
○…コンサート会場まで出かけられない人のために、プロの音楽家を病院などにボランティア派遣する活動も行う。「協力していただける音楽家の方には本当に感謝する」と話すが、20年以上続けるこの活動は、今では入居者や入院患者の何よりの楽しみの一つとなっている。「入居して良かったと喜んでくれる人までいる。そうした笑顔を見ると開催して良かったなと思う」
○…「折り紙は認知症の予防にも良い」と地域の高齢者施設、学校、病院などを訪れ指導する。中でも小学生を対象に実施する夏休みの折り紙教室では、約1mの恐竜を製作。毎回定員がすぐに埋まるほどの人気講座だ。ここ2年は中止になっていたが今夏は感染対策を徹底しながら行う予定だ。「1年生から6年生までいるので、折り目を事前に作っておくなど準備が大変だが、会員が手伝ってくれるので助かる」と話した。
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