2024マスターズスカイランニング世界選手権で個人6位、団体3位などランナーとして活躍する 中川 善博さん 上九沢在住 56歳
「目標を持てば頑張れる」
○…山やタワーを空に向かって駆け登るスポーツ「スカイランニング」。4月にポルトガルで開催された世界選手権、55歳以上の部で好成績を残した。個人ではメダルを逃したが、「海外のトップと戦えた」と前向きに捉える。レースはメダル圏内を維持していたが、30キロ過ぎに足がつって失速。「世界選手権も初めてだったので、全てが良い経験になった」と今後の糧にする。
○…身長は181センチ、体重が90キロあった43歳の時、健康診断に異変が出た。「毎日外食で2階でもエレベーターを使っていた」という典型的な「メタボだった」と自嘲する。ダイエットのために始めたのがウォーキング。それまでの運動経験はゼロ。それでも目標に掲げたハーフマラソン出場を達成すると、50歳で出合ったのが山岳競技。さらに、昨年4月にマスターズの存在を知り、9月の日本選手権で優勝。瞬く間に世界の舞台へ立った。
○…長崎県南島原市の出身。大学進学で上京し、結婚を機に相模原市に移り住んだ。43歳までは営業マンとして単身赴任だったが、妻や二人の娘との時間、健康面を考えて帰相。現在は八王子市で郵便局員として働く。仕事以外の時間はほぼ走っている。「仕事終わりに15キロ、休みの日は山で40キロ。それ以外の事をやると時間が足りないですね」と笑う。
○…今の目標は来年の世界選手権でのメダル。そのために出場権が懸かる今年の日本選手権に照準を合わせる。スポーツとは無縁の人生が大きく変化したのは「目標だと思う」ときっぱり。「目標を持つと頑張れる。難しいことじゃない」と続ける。そして、自身の歩みを振り返り、「健康であればこの先なんでもできる」。目標に向け、今日も全力で駆け登る。
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