日庭寺(城山)のギャラリーで9月30日(月)まで、「-世界の絶望に光を当てる- 上條陽子とパレスチナの難民キャンプの子どもたちの絵画作品展」が開催されている。午前10時から午後5時まで。入場無料。
「パレスチナ支援の画家」とも呼ばれる現代美術家の上條陽子さん(南区在住)は、1999年にパレスチナで開かれたグループ展への参加をきっかけに、難民キャンプでの絵画指導支援などを20年以上続けている。昨年から続くイスラエル軍によるガザへの侵攻。交流のあった7人の画家とは連絡が取れたが、その中には25人の親族を亡くした人もいるという。上條さんは「こんなことがあっていいのか。世界がなんで許すのか。一日も早く戦争はやめて」と悲痛な声をあげる。
今回の作品展では、過去に描かれた7人の画家やガザの子どもたちの作品だけでなく、侵攻後、現地から毎日SNSで届く「絵日記」を数多く展示。「これらは現場の声。今日も生きてた、の確認なんですよ。みんな目をそらさず、考えてほしい」と訴える。
同寺の藤木隆宣住職は「ガザの子どもたちの絵を見て、日本の子どもたちはどう思うのか聞いてみたい。子どもたちにもぜひ足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
問い合わせは同ギャラリー【電話】042・703・8642。
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