県内の中学校、高校などを対象に部活動の活性化につながる取り組みを積極的に行った団体・個人を表彰する2018年度「かながわ部活ドリーム大賞」がこの程発表され、総合的に最も優れた成果や実績をあげた学校に贈られる「グランプリ」に県立城山高校(大石進校長、生徒数820人)が輝いた。同校にとってグランプリは初の受賞。
この表彰は、神奈川県教育委員会が行うもの。2007年度に創設され、今年度で12回目を迎える。全国大会出場種目数で上位にある学校などに贈られる「かながわ部活スポーツ賞」や、学校の特色につながる顕著な取り組みなどを表彰する「かながわ部活アクティブ賞」など、団体6・個人6の計12部門が設けられている。
今回、城山高校はアクティブ賞に1チーム(部)、優れたリーダーシップを発揮した主将や部長に贈られる「かながわ部活キャプテン賞」に2人、優れた役割を果たしたマネージャーに授与される「かながわ部活マネージャー賞」に2人が選ばれた。そうした活躍に加え、「勉強も輝け、部活も輝け」をスローガンに掲げ、部活動の活性化に向けた学校全体での日頃の地道な取り組みが総合的に評価されて、大賞となるグランプリを受賞した。
大石校長は、「城山高校は地元出身者も多く、部活動は地域住民の協力が非常に大きい。部活に参加する生徒は年々少なくなり、当校も6割位に減少する中、このような大きな賞を頂けたのは生徒の励みになる」と話す。
各賞選出、喜びの声
アクティブ賞を受賞したのは女子ハンドボール部。同部は、部員が4人と少なく、他校との合同チームという形式で大会へ参加。キャプテンである森川悦果さんが中心となり、中学生との練習試合の場を設け、城山高校に女子ハンドボール部があるということを呼び掛け、部の存続に寄与したことなどが評価された。森川さんはキャプテン賞も受賞。「初心者から始めて何をしていいかわからなかった自分に、先輩や先生が声を掛けてくれたから、ここまでこられた」と話した。
同じくキャプテン賞には、サッカー部の男澤俊哉さんも選ばれた。男澤さんは、現日本代表の佐々木翔さんをOBに持ち、県立の強豪である同校サッカー部の主将として、「自分たちの学校、サッカー部のためにどのような改善ができるか」を常に考えて行動した点が評価された。男澤さんは、「部活という夢中になれる場所で最高の時間を過ごせたことを誇りに思う」と話した。
野球部で裏方の仕事に懸命に取り組んだ柳田春菜さんと門倉陽菜さんは、ともにマネージャー賞を受賞した。2人はそれぞれ、「自分だけの頑張りではなく、1・2年生のマネージャーや、多くの部員の支えがあったから」(柳田さん)、「自分としては、力の足りないマネージャーだと思っていたので今回の賞はびっくりした」(門倉さん)と、受賞について話した。
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