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統一地方選相模原市長 本村氏が現職破り初当選 野党系 「対話重視」が浸透

政治

公開:2019年4月11日

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当確の報道を受け、支援者らと万歳で喜ぶ本村氏=4月7日、選挙事務所
当確の報道を受け、支援者らと万歳で喜ぶ本村氏=4月7日、選挙事務所

 任期満了に伴う統一地方選挙の前半戦、神奈川県知事・相模原市長・神奈川県議会議員・相模原市議会議員の4選挙が4月7日に投開票され、市長選では前衆議院議員で新人の本村賢太郎氏(48)が現職の加山俊夫氏(74)や他の新人候補を大差で破り初当選した。保守分裂の中、野党系の支持を集め新市長となった本村氏は、市民との対話を重視した市政運営を進めていくことを強調しつつ「令和という新時代を迎える中で、顔の見える市長をめざしていく」と話している。

 午後8時、NHKで「本村氏当確」の報道が出ると、事務所を埋め尽くした支援者から歓声が沸き起こった。その後間もなくして本村氏が姿を見せると、大きな拍手と「おめでとう」の声が飛んだ。政治の師である元衆議院議員の藤井裕久氏とともに壇上に立った本村氏は、支援者に深々と頭を下げた後にマイクを握ると、「誇りの持てる相模原市をめざしたい。平成最後の相模原市長として、また令和という新時代を迎える市長として、顔の見える市長をめざしていく」とあいさつ。選挙戦でも訴え続けた対話の重要性にも触れ、「対話無くして市の未来を次の世代につなげられない。皆さんの小さな声を拾っていきたい」と意気込んだ。

 4選をめざした現職の加山氏は神妙な面持ちで、「お力を借りながらこのような結果になり申し訳ない」と支援者に詫び、「市が今どのような方向を向いているか、どのような状況にあるか、日頃から市民にお伝えする部分が欠けていた」と敗因を述べた。新人の宮崎雄一郎氏(52)は「必勝を期してやったが申し訳ない。今はすがすがしい気持ち」とし、同じく新人の八木大二郎氏(55)は「私の力足らず。支援を頂き一人ひとりに感謝したい」と話した。

市議は現職が議席堅持県議は現・新で分け合う県議選

 前回、無投票だった県議選(緑区・定数2)は今回、現職1人に新人2人を加えた3人が立候補し、現職の長友克洋氏(48)=国民民主=と、新人の山口美津夫氏(62)=自由民主=が、それぞれ議席を獲得した。

 2万8千票あまりを獲得し、トップで再選を果たした長友氏は「陰になり日向になり、ご支援をいただいた」と支援者に謝辞を述べ、「4年前の無投票の時は、選んでいただく結果が無いことに戸惑いがあった。一方、今回は8年前とは明らかに違う。この8年間、多くの方と一つひとつつながりを持てた。その積み重ねが結果になった」と8年ぶりの選挙戦を振り返った。4期目に向けては「県市の垣根を無くし、連携を図って、地域が一つひとつ課題を解決して次の時代に向かっていけるような、礎の4年間にしなければならない」と抱負を語った。

 前職県議の後継として選挙戦に臨み、長友氏に次ぐ2位で初当選を果たした前相模原市議の山口氏は、「今日からが本当の出発」と切り出し、「緑区はリニア駅が橋本に建設され便利になるが、地域に魅力がないと衰退する可能性がある。鳥屋の車両基地、プレジャーフォレスト、各地域の湖やダムなどともに、自然を生かした観光圏をつくり、地域活性化につなげることが先人たちへの恩返しになる」と述べるとともに、「区民の思いを少しでも県政に伝えていきたい」と決意を述べた。

 無所属で新人の溝口大介氏(44)は長友、山口両氏に及ばず、「皆様のたくさんの応援をいただき感謝している。ただただ力不足。それに尽きる」と述べた。

 県議選の投票率は市全体で49・06%(前回46・44%)、緑区では50・41%(前回は無投票)だった。

市議選

 市議選(緑区・定数11)は現職7、新人9人の16人が議席を争い、自民党新人の大八木聡氏(45)がトップで初当選した。

 当選者の内訳は現職7、新人4で、出馬した現職が全員議席を守った。党派別で見ると、自民党が3、国民民主党が2、公明党が2、立憲民主党が1、日本共産党が1、無所属が2議席を獲得した。

 市議選の投票率は市内で48・85%(前回46・83%)、緑区は50・52%(同47・36%)。投票所別では葉山島センター(当日有権者数293人)が54の投票区の中で最も高かった。

県知事は黒岩氏が3選

 県知事選は、現職の黒岩祐治氏(64)が約225万票の圧倒的な支持を集め、新人の岸牧子氏(62)に大差を付けて3選を果たした。

 緑区の当日有権者数は、県知事・県議が14万1879人、市長・市議が14万1570人。

県議選、緑区トップで再選を果たした長友克洋氏(右)
県議選、緑区トップで再選を果たした長友克洋氏(右)
初当選を支援者と喜ぶ山口美津夫氏(中央)
初当選を支援者と喜ぶ山口美津夫氏(中央)

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