相模原市は、「出生」という人生の第一歩をお祝いするため、市オリジナルの出生届を作成した。婚姻届などは過去に作成したことはあるが、出生届は初の試みとなる。
「私たちのもとに生まれてくれてありがとう」と題されたこの出生届は、公益社団法人相模原・町田大学地域コンソーシアムの事業である「さがまち学生Club」所属の女子学生5人と、区役所に勤務する市職員5人が企画検討チームを立ち上げ、完成させたもの。今年1月から4回に渡り会合を開き、「相模原市らしさ」について各自が持ち寄った案から、デザインを決めていった。
市からイメージ
完成案では左上に誕生をイメージさせる「朝日」を、右上には市の鳥「ひばり」をデザイン。下の部分には市の緑豊かな山々と華やかな都市部をイメージし、緑を基調にしながら、桜・水・イルミネーションなどのデザインを油絵や色鉛筆などで描き、コラージュの技法を用いて作画された。
しおりにも思い込め
出生届は提出すると手元に残らないため、学生のアイデアにより同様のデザインを施した「しおり」も作成。母子手帳と一緒に使ってもらい、必要なページをすぐ開けるようにとの思いと、「枝折(しお)る」の意味から将来への「道しるべ」にしてほしいとの思いが込められている。出生届けは各区役所区民課・まちづくりセンターなどで配布中。また市ホームページからもダウンロードできる。