早稲田大学の卒業生が組織する町田稲門会(藤田安彌会長)の招きで14日、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で総合優勝を果たした駅伝部監督・渡辺康幸氏が町田市民ホールで優勝の熱気冷めやらぬ中、優勝への思い、選手たちへの気遣いを語った。
早稲田大学として18年ぶり、そして監督として初の優勝を飾った箱根駅伝。渡辺監督は「優勝できなかったら辞める覚悟でいた」と今年の大会に臨んだ心境を話した。選手には話していなかったが、関係者には告白していたという。「自分は優しい人間で情に流されやすく、それが原因で2位に甘んじてきた」
「出雲、全日本と2冠を掴んだが、それからが大変だった。主力選手が次々に故障し、予想しないことが起こった」と振り返る。
「最悪な時を想定してチーム作り」をしてきたことが功を奏した。これまでは準備では足りなかった。時間に追われてと言い訳しながら対処したことが原因。「最悪な時の対処ができた。これが3冠につながった」と力強く話した。
参加者の一人は「大変貴重な話が聞けてよかったです。非情になって選手を指導しなければならない辛さや大学、卒業生などとの連携が大事だということを知った」と話していた。
講演最後には、参加者全員で早稲田大学の校歌「都の西北」を歌った。
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