東日本大震災 『今、私達ができること』
毛布、靴、新品衣料品−。「現地へ送りたいけどどうしたら良いですか?」。町田市社会福祉協議会には震災直後から問合せが殺到した。町田駅前には義援金を呼びかける人々が立ち、街中の店は電気を抑えた営業で節電に努めている。震災から2週間経った今、市内では大きな支援の輪が広がり続けている。
義援金活動・節電 市内で広がる支援の輪
震災直後から市民からの問合せの多かった救援物資は、17日より東京都が窓口となり受付を開始。「赤ちゃん用品」、「高齢者用品」、「生活用品」、「飲料水」と大きく4つに分けた品目に配送手段を設けて受付を行っている。詳しい品目内容、配送先は東京都のホームペーでご確認を※【問】【電話】03・5320・4585救援物資受付コールセンターまで。
また、町田ボランティアセンターにも“現地へ行ってボランティアを行いたい”との問合せが多数届いた。しかし、未だ現地の受け入れ態勢が整っておらず、個人レベルでの活動は難しい現状だという。ボランティアセンター職員は、「受入体勢は序々に整っていくはず。情報が入り次第こちらからも発信していきますので、そのお気持ちをぜひ継続して持って頂ければ」と話してくれた。
また19日には、FC町田ゼルビアが「ALL POWER FOOTBALL」と題した復興支援活動をぽっぽ町田で開催。選手が募金の呼びかけや私物のチャリティオークションなどを行い、サポーター以外にも老若男女たくさんの人で賑わった。※販売によって得た収益は(社)町田青年会議所を通して中央協同募金会へ送られる。
「なんとか故郷に届けば」
県人会連合会
力合わせ義援金募る
町田市県人会連合会(宮城・岩手・山形・新潟・長野・千葉・鹿児島)が20日、町田駅周辺をグループに分かれ義援金を募った。
宮城県人会の門馬善吉会長は「故郷を思う気持ちは皆同じで強い。なんとかこの想いが届けば」と話す。また岩手県人会の浅沼延子副会長は「姪の家族とは未だ連絡がつかず、1歳未満の子もいる」。親族の無事を祈りながら呼びかけた。
「福島原発の情報も大切だが、他の被災地の情報も入手できれば」「“地震確率○%”は被災地の方々にとってさらに恐怖を煽ると思う」「頼みの災害ダイヤルはいつも混み合っている」など会員たちの中で様ざまな意見が出ていたが、被災者を助けたい想いは一緒。「できることをやるだけ」と門馬会長は話した。
義援金は日本赤十字社を通じて被災地に届けられる。
市も物資送り
施設受け入れ
町田市は、都市長会を通じてレトルト食品2万食や飲料水8千本(2ℓ)、毛布、仮設トイレなどの物資を被災地に送った。また被災者の緊急受け入れを大地沢青少年センター(3/24~)や町田市自然休暇村(4/1~)で行う。両施設ともに4月27日までの予定。
「我々が元気に頑張らなければ」。大声で呼びかける姿が見られた(20日11時ごろ撮影)
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