「パステル和クラブ」の代表を務める 川上 春代さん 忠生在住 51歳
絵心より”和む心”大切に
○…「絵画に関しては全くの素人です」。パステルの穏やかで温かみある色合いを生かし、指などを使って描く『パステル和アート』を教えているが、「作業工程や段取りを伝えているだけ。本当にセンスの欠片もないですよ」と控えめに話す。初心者でも20分程度で容易に作れるという。「プライドやこだわりは一切いらない。大事なのは楽しみつつ、描きながらその作品に癒されること」。参加者と同じ目線で、パステル画を通じ”和み”を共有する。
○…同アートとの出会いは一昨年の夏。勤め先である河口湖のワークショップに来た訪問客から教わり、作品が持つ人の心を動かす力に惹かれたという。昨年「JPHAA認定インストラクター」の資格を取得。現在は市内や河口湖を中心に週3日程度講習会を実施。「こんなヒーリング方法もあります」と触れ合う機会を増やしていくという。
○…趣味は10年以上続けているコカリナ。桜の木で作られたオカリナとも呼ばれ「リコーダーと同じようにすぐ吹けますよ」と話す。パステル画に関わらず、誰でも簡単に楽しめるようなことを好む。「ドアを開けたがる性格なのかも。一般的によく知られていない世界を知りたいし伝えたい」。仕事もプライベートも充実しているというが、今最も夢中なのは「1歳の孫です」と満面の笑みだ。
○…「私自身、多額の義援金を寄付できる芸能人や、歌で多くの人に元気を贈れるような才能ある歌手であればいいけど、無名の人だから」と思いついたのがイベント参加者に描いてもらったメッセージ入りのアートを被災地に届けること。「色々な所で”今あなたに出来ることは”という言葉を見聞きするが、使命感を持つ必要はないのでは。苦しんでいるたった1人の方でも笑顔になって欲しいという想いがあれば充分」。現在、直接被災地に訪れアート教室を開くことを計画中。「自己満足でも癒しと笑顔は伝達するはず」
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