神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2011年6月2日 エリアトップへ

共有する 最善の注意を払い子どもたちを守る 町田市法人立保育園協会 河原幸子会長

社会

公開:2011年6月2日

  • LINE
  • hatena
河原幸子会長
河原幸子会長

 「もし分かるのであれば各園の砂場の放射能値も聞いてみたい」。町田市法人立保育園協会の会長・河原幸子氏(赤ちゃんの家保育園園長)は言う。しかし続けて「ただ数値が分かっても、どうしようもない。その数値に対する評価も一緒になければ意味がない」。

 同協会の理念は「子どもの幸せのために」。

 福島原発で事故が起こった当初、市内のほとんどの保育園では園庭など屋外での活動を中止した。河原会長の保育園では約10日後に外遊びを再開した。東京都内の大気中の放射線量をインターネットで調べ、通常の値と変わらないことを確認してから、園児たちを外に出す。こういった情報があることを、保護者の方や他の園から聞き、情報交換をしている。各園で情報の取得方法、数値の基準は違うが、それぞれの園が園児たちの行動に基準を設けている。また、国や都、市からの情報も参考にしている。河原会長の保育園では、厚生労働省の指導に従い、0歳児に対して離乳食も含め市販の水を使っている。

 もちろん、保護者からは「水道水は大丈夫か」「砂場で遊ぶのは平気か」「雨の日は心配」など様ざまな質問や意見が寄せられている。各園では個別に質問に答え、また入園に合わせての保護者会などで園の方針を伝え、保護者に理解を求めている。

 放射能は子どもの方が影響されると言われる。小さな子どもがいる家庭では、なおさら放射能問題に敏感になるのは当たり前のこと。河原会長は「情報が十分かと聞かれれば、十分ではないかもしれない。自分たちの近くの放射能値が分かれば安心できるかもしれないが、その数値や情報を基に判断する知識も我々は十分ではない。だから”子どもたちの幸せのために”すべき対応を考えるしかない。そして保護者の皆さんが不安にならないように、各園で情報を共有して対応していきたい。保護者の皆さんも不安があるなら園に相談してほしい」と話している。
 

町田版のローカルニュース最新6

2回目の成人式、28日に

マチダブル 参加者を募集

2回目の成人式、28日に

4月18日

敗戦も最多の入場者数

敗戦も最多の入場者数

ホーム戦 3万9080人

4月18日

十種王者の「隠し湯」に

十種王者の「隠し湯」に

 国士大選手 木曽の銭湯で癒す

4月18日

「オペラの魅力 知る機会に」

「オペラの魅力 知る機会に」

森澤かおりさんインタビュー

4月18日

金井で花祭り

金井で花祭り

名物の足湯に人

4月18日

介護の入門的研修

介護の入門的研修

町田で始める介護のしごと

4月18日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook