(社)町田市医師会新会長に就任した 川村 益彦さん 薬師台在住 57歳
地域医療のためにネットワーク
○…「在宅医療の地域ネットワークを充実させたい」。現在、個々の医療機関で一生懸命取り組んでいることを組織として連携していきたい。薬剤師、歯科医師会、回復整体師など他分野の専門とよりよいネットワークをつなげられればという。「一人の医者だけでは難しくとも、医者同士、他組織ともに助け合って、患者さんを看てあげることが大切」。新会長となり、地域の医療ネットワークの重要性を考える。
○…小さいころから医者になることを目指していた。医者だった父親が患者さんのために働いているのを見て自然にそう思った。「本当に小さいころにパイロットとか言ったかもしれないが、覚えている範囲では何も疑問に思わず”医者”だったね」。中学・高校・大学ではバスケットボールを楽しんだ。「でも、それ以降はあまり運動をしていないな」。現在はゴルフと自転車を楽しんでいる。「自転車は近くを走るだけだし、ゴルフはハンデ16だから、そんなに上手くないよ」と笑う。
○…大学卒業後、大学病院に勤める。「やはり、患者さんを看て、治ったときに”ありがとう”という言葉に出会うと医者になって良かったなと思うよ」。その後、厚木市の病院に2年働き、20年ほど前に本町田に”川村クリニック”を開業する。最近は呼吸器の疾患や糖尿病などが増えているが、精神的な悩みを抱えている人が多いと憂える。町田に居を構えたのは厚木に通勤する時。当時すでに造成はされていたが、まだまだ雑木林と野原が広がっていた。「愛犬と一緒に走りまわったことが懐かしいよ」
○…今回の大震災を見て、災害時の対策も見直す必要があるという。「行政と一緒に認識を新たにして取り組みたい」。「医療品のない避難所での対応や、被災後に医療器具が使える医療機関がどれくらい残るか、自分たちが被災した場合など様ざまな状況を想定して、考えていきたい」と力強くいう。
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