「被災地と言われている場所でも被災していない人がいる。私たちも何かしなければ―」。岩手県岩手町に住む杣(そま)真理子さんは被害を受けた陸前高田市の竹炭の技術を残そうと立ち上がり、無償で竹炭の飾りカゴを制作して販売し、売上げを全て義援金にしている。その飾りカゴが30日(土)、31日(日)に行う「第14回成瀬が丘フラワーロードフェスティバル」で販売される。
杣さんは震災後、すぐに陸前高田市にいる知り合いの炭焼き業・鈴木幹氏に連絡した。津波の被害はなかったものの、6機あった炭を焼く炉は1つだけ残して壊れてしまった。「もう辞めようと思う」という鈴木さんの言葉に杣さんは「販路を必ず見つけるから、続けて欲しい」と訴えた。「販路なんて考えられなかったけど、どうにかして伝統の技術を残したかったから。被災した人たちは自分の足で立っていかなければ」と杣さん。竹炭の購入費、送料、材料費など全て自分で払い続け、売上げは全て義援金となっている。
この話を大学時代の同級生だった町田天満宮の池田泉宮司が聞き、協力しようと現在は同天満宮やぽっぽ町田で販売している。
支援チャリティー
成瀬が丘フラワーロードフェスティバルでは、成瀬駅南口バラの広場を会場に、竹炭の飾りカゴだけではなく、被災地の特産の醤油や味噌(八木澤商店)、工場ごと被災し商品だけ残った石巻水産きのやの缶詰、お煎餅なども販売する。また玉川大学ダンスチーム・ジュリアス(31日17時ごろ)、東京ロマンチカの三条正人ショー(31日19時〜)も行なわれる。
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