9月19日(月・祝)にサマータイムでタンゴライブに出演するバイオリニスト 瀬尾 鮎子さん 金森在住
情熱のタンゴに恋する
○…バイオリンを始めたのは4歳のとき。音楽が好きなお母さんの勧めで弦を握った。稽古は楽しかったがもちろん大変なときもあり、トイレに逃げ込んで出てこなかったこともあった。現在、子どもたちにバイオリンを教えているが、「保護者の大変さが分かった。子どもの力だけで継続することは大変。私も続けさせてもらったから、今の自分がある。今更ながら本当に感謝している」
○…小さいころは、とても静かな子どもだった。「当時の私を知っている人は驚きますよ」と笑う。高校から音楽コースに進学し、大学は東京音楽大学に。大学で”アルゼンチンタンゴ”と出会う。それまでクラシックが中心だったが、タンゴとの出会いに「血が騒いだ」。「この音楽なら一生付き合っていける。素晴らしいパートナーと出会った気分だった」とその衝撃を語る。
○…演奏するだけでなく、自宅で「アルス・ヴァイオリン教室」を開き教えている。生徒は4歳から77歳まで。「教えるのは楽しい。始めたばかりの人が少しずつ弾けるようになると1回1回の変化が大きくて、自分のことのようにうれしくなる」
○…これまで数回だが、演奏中に涙が出そうになった。初めての経験はタンゴを演奏しているとき。「生きていて良かった。これまでやってきて良かった」と心の底から感じ、もう絶対に音楽を辞められなくなった。「自分のアルゼンチンタンゴがそうだったように、人それぞれ自分に合った音楽がきっとある」。色々な音楽を聴いて、好きな音楽と付き合ってほしいと願う。「その中で、タンゴがとっても刺激的だと知ってもらい、好きになってもらえれば」。現在、仲間4人で楽団「キサス・タンゴ」を結成し公演活動を続けている。ちなみに名前の”鮎子”は釣り好きの祖父が名づけた。「釣りが好きでなかったら、もっと素敵な名前だったのに…」と笑う。
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