町田市立忠生小学校(高柳寛和校長)が今年で開校100周年を迎え、今月4日に記念集会を開催。当日は記念イベントとして全校児童、教職員、保護者、地域住民参加の「1000人で風船飛ばし」が同校校庭で行われた。
同イベントは百周年PTA有志プロジェクトチームが「子どもたちが主役となった思い出に残る催しをしよう」と企画。ただ風船を飛ばすだけでは物足りないと、全校児童713人のメッセージカードを風船一つひとつにつけ『子どもたちの夢を大空へ』といったテーマで行う運びとなった。
メッセージカードの裏には手に取った人から連絡がくるように電話番号を記載しており『元気』の花言葉を持つ菜の花の種が添えられている。「どこまで飛んだかが分かれば子どもたちは喜ぶ。繋がり合う喜びも感じられれば」と同チーム。
メッセージは「プロ野球選手になる」「お花屋さんになりたい」といったものから「東北の皆に頑張って欲しい」「地震で被害にあった人が元気になるように」といった東日本大震災の被災者を思って書いた子どもたちもいた。「二度とない行事に対し自分の夢を貫く子や、自分自身のことではないことを書く子の姿を見て胸が熱くなった」と参加者の1人は目を潤ませた。
樹齢100年を越すクスノキが見守るなか約1000個の風船が一斉に大空に舞ったときには大歓声が上がった。児童や参加者らは満面の笑みで飛んでいく風船に手を振り続けていた。高柳校長は「子どもたちはこの思い出を胸に大きく羽ばたいて欲しい」と話す。
同校は1912年「忠生尋常高等小学校」の開校以来、校名変更や分校開校などを経て、今年9月1日に「町田市立忠生第一小学校」から「町田市立忠生小学校」となった。
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