全国訪問ボランティアナースの会キャンナス、「キャンナス町田」代表 向井まゆみさん 金森在住 45歳
看護師の輪広げたい
○…「看護師免許を生かしながらもっと活動の幅はあるはず、その一つの形です」。介護保険制度下では対応しきれない滞在型訪問介護のスタイルで全国各地、地域に根ざしたボランティア団体「キャンナス」の町田支部を立ち上げた。診療所、在宅、看護教員、保育園、ボランティア。様ざまな経歴を経て、現在は「訪問看護・野の花ステーション」職員。プラスアルファを自分に課しながら多忙な日々を邁進する。
○…将来の職業として漠然と看護師を描き始めたのは中学生時。日本テレビ系の番組で、カンボジア難民支援の現状や障がい者の施設支援などが印象に残った。海外ボランティア、障がい者支援なら看護師資格をと当時の北里専門学校へ。進んだ北里大学病院ではNICUに配属、アラームがなり続ける世界、分・秒刻みの世界で生まれた子どもの命の現場に向き合った。そこで学んだ医療技術と”家族ケアの大切さ”が現在の活動につながっている。
○…キャンナス町田設立前には、キャンナスの一員として被災地ボランティアにも入った。現地では看護師としての医療ケアはもちろん、衣・食・住あらゆる場面で一人の人間としてできることを行った。「被災地はまだまだ人手が足りない。特に長期ボランティアをしている方々への精神的な支援も必要と感じました」。被災地支援活動もキャンナス町田の活動の一つだ。
○…”私が暴走し過ぎると止めに入ってくれる”旦那さんとは、忙しい間をぬって出かけることも。理解ある家族や周りの人に支えられながら、12月16日にはキャンナス町田の事務所をオープンする。「車いすの方、お子様ものびのび利用できるような楽しい空間にしたい」。同じ悩みを抱えるお母さん同士や、意欲ある看護師同士のネットワーク作りの場になれたら。「看護師は難しい局面も多いが、だからこそやりがいのある仕事。成長しながら可能性を広げていきたい」
|
|
|
|
|
|