東京都高校駅伝で区間賞、12月25日の全国高校駅伝のメンバーに選ばれ活躍が期待される 中山 将さん 成瀬在住 16歳
勝つために 限界の先へ
○…学校帰り、練習着を詰めた大きなリュックが印象的だ。リュックから取り出した練習日誌には毎日欠かさず記録。体を自己管理するため、今日食べたもの、起こったこと、考えたことが記入され、陸上漬けの毎日を伺わせた。高校駅伝で実力校・東京実業高校で駅伝メンバーに選ばれ11月の都大会で優勝。一年生では唯一選手に選ばれたうえ区間賞をとる快挙、全国駅伝へ挑もうとしている。
○…小学生の途中までは、走ることはおろか運動自体も秀でてなかった。その魅力に気づいたのは5年生のマラソン大会。記録を出し、6年生では学年1位に。速く走る楽しさを知った。南成瀬中学校では迷わず陸上部へ。得意とする中・長距離で代表に選ばれ都大会や関東大会にも進出しその実力を発揮。高校に進むと、技術だけでなく精神面も変化。「ライバル、自分の持ってるタイム、さらには、限界だと思う気持ちに勝ちたいと思うようになりました」
○…中学時代の陸上部の先生へは、大会が終わると報告しにいく間柄。そんな関係になったのも高校に入ってからだ。「当時はキツイ先生だなと思っていたけど、今思えば陸上の基礎を作ってもらった。今こうして走っていられるのも先生のおかげです」。陸上だけでなく、学校生活なども話せる大事な恩師になった。今は陸上漬けの毎日だがやりたいことはたくさんある。「今はあまり考えられないが、卒業したら友人と自由に遊んだりテレビにも出てみたい。いつかはオーディションに挑戦してみたい」と夢は広がる。
○…今月25日の全国高等学校駅伝が大きな節目。全国から勝ち抜いてきた47校が京都に集結、その力を競い合う。メンバー10人に選ばれているものの、走れるのは7人のみ。走れるかは当日まで分からず気が抜けない。「もし走れるなら、仲間、家族、そして応援してくれるすべての人のために走りたい」
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