先人たちの思いを胸に タウンニュース町田版元担当:中島崇雄
あれは確か入社して2年目の2004年だったと思う。高校時代に、お世話になったことのある守屋実先生に再会したのは。「町田からJリーグを目指す。協力してくれないか」と声をかけられた。当時の恩もあり「出来ることがあれば」と、異動までの6年間チームを追わせてもらった。
当時は、都リーグ1部。そこに竹中穣さんが選手として加入して、チームが劇的に変わっていった。練習場所だった小山グラウンドで取材することも多かった。恵まれているとはいえない環境の中でも、先生や選手、フロントの方たちの熱意がチームを押し上げていった。
あれから約8年。先生や竹中さんたちの念願だったおらが町のチームが”J”の舞台に立つ。担当を離れて2年ほど経つが、今でもゼルビアのサッカーが好きだ。都リーグ時代から、いやもっと前から続く攻撃的なパスサッカー。Jにあがっても、監督が替わっても、願わくばそのスタイルを変えないでほしい。JFLからの昇格組が苦戦を続けている中で、ぜひ、その攻撃的な”町田スタイル”のサッカーでJの舞台を席巻してほしい。
一方で、その舞台で戦う選手やフロントの人たちには忘れないでほしいことがある。同じ夢を持ち、支えながらも、チームを去っていった人たちがいることを。その人たちの足跡がチームをJに導いたのだから。
今回はまだ第一歩。”J1”への道のりが待っている。そして、いつの日か、ゼルビアから日本代表選手が出ることを、一サポーターとして期待したい。
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