神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2012年3月8日 エリアトップへ

今、被災地では― 町田から被災者へ 町田出身の被災者たち 将来が見えない不安 岩手県宮古市 攝待千穂さん(町田出身)・礼子さん

公開:2012年3月8日

  • LINE
  • hatena
右から千穂さんとご主人の聖さん、礼子さんのご主人の栄光さん、従業員の方、礼子さん
右から千穂さんとご主人の聖さん、礼子さんのご主人の栄光さん、従業員の方、礼子さん

 「これからのことが不安。仕事はどうなるのだろうか、子どもたちの時代になったらどうなってしまっているのだろう」

 町田市出身の攝待(旧姓西山)千穂さんは現在、岩手県宮古市でご主人と息子さん2人の4人で暮らしている。ご主人の兄夫妻と隣同士で、家は無事だったものの、ご主人のお兄さんが経営し、ご主人も働いている鉄工所は津波に流された。

 お兄さんの奥さん攝待(旧姓・山口)礼子さんは相模原市中央区大沢出身。

 「うちより大変だったところは、いっぱいあるけど」。2人はいつもこの言葉から震災当時や現在の話が始める。

 震災直後、ライフラインは全て止まり、水は近くの川まで汲みに行った。食料も少なく、雑炊にして量を増やして食べた。電気は4日後、川の水でお風呂に入ってのは5日後、水が復旧したのは1週間後だった。

 避難所へ行けば食料があることは分かっていたが、「家を流された人の方が大変」と行けなかった。「色々な人が声を掛けてくれて、人って本当に温かいなと改めて思いました。地域のコミュニティがあったから、互いに気にかけ、助けられた」と振り返る。「震災を体験して、コミュニティの大事さを思い知らされせた。町田は人が多い分、コミュニティがしっかりしていれば、被災しても私たちよりももっと色々なことができると思います」

 今は以前の生活を取り戻しているようだが、今後の不安はご主人の仕事。船のエンジンを整備している。「今は復興の仕事があるけど、それが無くなったら。多くの船が沈み、以前の様に仕事があるのだろうか。そして子どもたちの将来。宮古に雇用の場が無くなれば子どもたちも宮古を去ってしまう。どんどん宮古の人が少なくなってしまいそう。仕事さえあれば、失ったものを取り返すことができる。そしてもう一つ不安なのが、またあの地震・津波が来るんじゃないかということ。これ以上、家族や知り合いがバラバラになってしまったり、生活が変わってしまうことが怖い」

 今後の支援について「被災された方はたぶん、いっぱい話しがしたいのだと思います。聞き役のボランティアも必要だと思います」

攝待千穂さん 73年生
鶴川第四小、真光寺中、
横浜国際女学院翠陵高卒
(現・横浜翠陵高)

攝待礼子さん 73年生
相模原市立大沢小、大沢中、鶴川高卒
 

町田版のローカルニュース最新6

2回目の成人式、28日に

マチダブル 参加者を募集

2回目の成人式、28日に

4月18日

敗戦も最多の入場者数

敗戦も最多の入場者数

ホーム戦 3万9080人

4月18日

十種王者の「隠し湯」に

十種王者の「隠し湯」に

 国士大選手 木曽の銭湯で癒す

4月18日

「オペラの魅力 知る機会に」

「オペラの魅力 知る機会に」

森澤かおりさんインタビュー

4月18日

金井で花祭り

金井で花祭り

名物の足湯に人

4月18日

介護の入門的研修

介護の入門的研修

町田で始める介護のしごと

4月18日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook