エピソード豊かに語る
ホテルラポール千寿閣で３月６日、作家の白川零次氏を招いた経営者セミナーが開催された。主催は町田市倫理法人会（鈴木忠会長）。白川氏は１９３６年生まれ。東大卒業後、三井金属に入社しビジネスの第一線で活躍した。定年退社後、本格的に執筆活動を開始。『ビジネスマンよ、史劇に学べ』『論語とリストラ』など多数の著書がある。
白川氏はこの日、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』を取り上げ近代日本の歩みを概説。隆盛と停滞を繰り返した史実に基づいて、司馬史観とも言える40年サイクル説を紹介し「戦後の奇跡的な復興を担った日本人が、その後バブルに踊り今下り坂を下り続けている。司馬は人間の欲望の拡大を戒めた。彼の教訓を生かすか否かはまさに我々の生き方にかかっている」と日本の未来に提言を行った。
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