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町田版 公開:2012年8月16日 エリアトップへ

玉川大学 研究成果発揮し4連覇 ハイブリッドカー 「次は自分らで水素発生を」

教育

公開:2012年8月16日

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快走するオンディーヌ号。周回数合計は37周だった(玉川大学提供)
快走するオンディーヌ号。周回数合計は37周だった(玉川大学提供)

 太陽エネルギー利用技術の研究を学園全体で取り組んでいる玉川学園のソーラーチャレンジプロジェクト(小原宏之教授)。7月29日からの3日間、秋田県南秋田郡大潟村ソーラースポーツラインで行われた「2012ワールド・グリーン・チャレンジ」でソーラー&FCカー・ラリー」に出場し、総合優勝4連覇を果たした。また出場した燃料電池部門でも9連覇の快挙となった。

 大会は1周25Kmのコースを3日間、延べ24時間周回する耐久レース。初日は5位で終了したが、2日目には3位まで順位を上げ、最終日はパンクなどのトラブルに見舞われながらも、2位と1周もの差をつけてゴールした。

 出場した車は太陽光電池と水素を利用した燃料電池を動力としている。この水素は大会本部から提供されたもので、小原教授は「我々の目標はバイオマスを利用して自分たちで水素を作り出すこと」と今回の大会結果はその過程の一つだという。「今後は提供された水素ではなく、ピット(作業所)で水素を作りだし、そのエネルギーを使って車を走らせることができるようにすることが目標。太陽光電池は天候に左右されるが、バイオマスで得られるエネルギーは安定しているので、長い距離を走るのに適している」と話す。

 また同大会では、持続可能な社会を構築するために役立つ技術やシステムの実験および発表のために設置された「グリーンフリート部門」もあり、同プロジェクトは、開発中の2人乗り4輪車を参加し、『未来賞』を受賞した。燃料電池部門で参加した車は一人乗りで、日常生活では利用しづらいものになっている。そこで同プロジェクトは日常を意識し、より生活の中で利用価値がある2人乗りをコンセプトとし、その意識が評価された。

 小原教授は「現在は、砂糖を作るときに出る廃糖水を利用して、水素を発生させる研究を行っている。学生たちは研究で忙しい中、毎年この大会に出場してくれている。この大会は学生たちの動機づけの一つだけれども、学生たちにはより興味を持って研究し、その成果を実現してもらいたい」という。

 同プロジェクトはこれまで、オーストラリアを舞台にした大会でも優勝し、確実に研究の成果を発揮している。しかし、小原教授は「思うように研究の成果が発揮できていないので、『うそつき』と呼ばれてしまいそう。早く、水素を自分たちで発生させられるようになり実用化していきたい」と力強く話した。
 

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