音楽座ミュージカル/Rカンパニーで新境地を拓く実力派女優 秋本みな子さん 町田市在住
町田のシニアを歌で元気に
○…町田で1988年に発足し、芹ヶ谷スタジオを拠点に、オリジナル作品で全国公演を行う『音楽座ミュージカル/Rカンパニー』の「10歳にも80歳にも自在になれる」という演技派だ。
○…兵庫県出身。音楽好きだった両親の「まずはリズム感を」という意向で幼少のころ始めたバレエに「どっぷり浸かりました」。高校時代、ブロードウェイの脇を固めるダンサー達を描いた舞台『コーラスライン』に「こういう世界があるんだと衝撃を受けました」。バレエ教師の道を歩みつつも、憧れは消えず1985年、大阪で劇団四季『キャッツ』のオーディションに見事合格。以来、20年にわたり『キャッツ』、『オペラ座の怪人』、『美女と野獣』、そして自身を導いた『コーラスライン』と名だたる演目に出演した。
○…「世間知らずだったと思い知らされました」。6年前、同団に移籍。役者に専念した生活から、「作品はもちろん、観客やカンパニー運営など、すべてを自分事として0(ゼロ)から創りだす環境」に飛び込んだ。演技面もキャリアに関係なく、みんなで突き詰め、時には新人からのダメ出しも。「最初はショックでしたが、自分の思いを表現できるようになった。実はそれが苦手な役者って多い。劇団四季ではミュージカルの基礎やテクニックを学びましたが、今は心を学んでいます」と満開の笑顔で語る。
○…9月20日に始動する60歳以上の「シニアGLEE」のリーダーに。昨年体験した父の介護も、その原動力だ。「原語で歌えるほどオペラが好きだった」という父は、声が出ないほど弱っても、病室でオペラのCDをかけると、目に光を宿し、歌うように口を動かしていたという。「(シニアGLEEは)歌がうまくなることより、元気になることがテーマ。教えるのではなく、一緒に楽しみたい。シニアの元気で町田を生き生きとした笑顔があふれる街にして、日本を、そして世界を揺さぶりたい」と声を弾ませた。
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