第4回ゆりーとダンスコンテスト一般部門優勝チーム『Space Art Family』代表者 小林 悠介さん 玉川学園在住 33歳
「10年後もダンス好きでいて」
○…玉川学園のほか都内数カ所を拠点に、幼児からシニアまでレッスン生150人を率いる。プロのダンサーや教え手も輩出し、最も活躍するチームは年間60近く舞台を踏む一方、デザインや建築を専攻する学生など、多様な人材を擁する。「ダンスに限らず一人ひとりが突出しているんです」。こだわりは「偏った視点によらず、誰もがその空間を楽しめること。下手でもいい。体だけではなく、頭を使ってうまくなろうとすることが大事」。『ゆりーとダンスコンテスト』では、地元メンバーを中心に、5歳児から40代まで総勢54人で大トリを務めた。その躍動感と一体感は高く評価され、見事満点で1位に輝いた。
○…元は19歳で結成した10人ほどのチームだった。コンテスト出場をはじめ、レジャーランドなどでの舞台、時には海外での振付指導も経験した。「教えてほしい」という声から、スクールを立ち上げたのは5年前。教え子にも常に等身大で接し、「先生」と呼ばれると「先に生きるほど偉くないから」と答えることも。10代・20代の若者からも「同じ目線で悩んでくれる」と慕われている。
○…中学3年まではFC町田(現FC町田ゼルビア)に所属し、プロ選手をめざしていたが、靭帯を痛め、断念した。暇を持て余していた高校時代、山崎団地で練習に励むヒップホップダンサーに出会ったのが転機となった。1年後、「スポットライトを浴びたい」と、一人でミュージカルのオーディションに挑戦。いったんは落選するも、「1分だけ」と、持参した曲でヒップホップを披露、見事、舞台デビューを果たした。
○…ともにチームを支える奥さんとの間には昨年、娘さんが誕生した。「守り過ぎずにいろんなものに触れ、自分で生き抜いてほしい。教え子たちに対してもそういう気持ちが強まった」という。10年後の夢を聞くと「みんながダンスを好きでいてほしい」と笑顔を見せる。
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