町田市保健所 風しん予防を呼びかけ 市内で72人の感染者
「風しん」が流行し始め、町田市でも4月から予防接種の助成を開始するなど、対策に乗り出している。ゴールデンウイークが明けた第18週(5月5日までの1週間)で風しんの患者報告数が大きく減少し始めたが、町田市保健所は「感染しやすい季節はこれから。今後も予防を心がけてください」と呼び掛けている。
東京都内では9年ぶりの流行となった「風しん」。町田市では、第16週(〜4月21日)で、それまで数人だった1週間の患者数が20人となり、流行が本格化した。第19週(〜5月12日)で今年に入ってからの患者数が72人となった。ただし、ゴールデンウイーク前後から患者数が減り始め、第19週での報告は1人だった。
東京都も第17週に177人の患者数が報告され、翌週には93人と減少したが、第19週では再び103人となり、依然大きな流行が続いている。都内の今年の患者数は2023人(うち女性482人)。都は「今回の流行を専門的な見地から分析したところ、今後更なる患者数の増加と流行の長期化が懸念される」としている。
風しんは妊娠初期に感染すると胎児に風しんウイルスが感染し、難聴、心疾患、白内障、精神運動発達遅滞などの障害を持つ赤ちゃんが生まれる可能性がある。
罹患者の年齢・性別は、20代〜40代の男性が6割を超え、また女性罹患者のうち半数近くが20代女性となっている。町田市では4月から19歳以上の町田市民で、妊娠を予定している女性と妊娠している女性の夫に対して予防接種費用の助成をしている。5月9日までの約1カ月で申請者は561人(うち女性は375人)。市は助成対象者数を約4800人としている。
予防接種の問合せは町田市いきいき健康課【電話】042・725・5422へ。
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