自殺総合対策基本方針 相談者の養成に力点 支援ネットワーク構築も
市はこのほど、「町田市自殺総合対策基本方針」を策定し、公表した。公表されたデータによると2011年度の自殺者数は91人で前年度から10人増え、年代別では50代の男性、60代の女性が最も多く、30代・40代の男女が増加している傾向だという。
町田市は保健所の設置を機に、心の健康づくりを市の重点事業に位置付け、これまで「引きこもり」に対する現状調査も行っている。
今回の基本方針は、市民、地域、関係機関・団体、行政が自殺防止に向けた共通認識を持ち取り組むことを目的としている。
統計資料によると、人口10万人あたりの自殺者数は
町田市で21・3と、全国の22・9、都の22・7と比較し、低い水準だが、17・6だった2002年と比べると10年間では増加傾向にある。
原因・動機については、男女とも健康問題37・6%が最も多く、経済・生活問題(15・6%)、勤務問題(5・9%)と続く。
市はこれに対して「つなげる”想い”、つながる”生きる支援”、つないでいく”まちだ”」を基本理念に、心の健康づくりを広げ、生きる支援のために仕組み・体制を整えていく。
市は今後、悩んでいる人に気づき、話を聞き、必要な支援につなげる役目をするゲートキーパーの養成に力を入れ、また相談・支援の充実を図るために多分野合同の研修会などを実施し、支援ネットワークの構築・拡大を目指す。現在市内のゲートキーパーは400人弱で、市職員が中心となり研修を受けている。2016年度には3000人を目指すという。
内容は市ホームページ内に掲載。https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/hokenjo/jouhou/inochi.html
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